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(写真説明 上左:カイマクル地下都市の入り口。上中:入り口の看板。上右:地下都市の中の広い空間。)
ネヴシェヒルから南下して,この日最初の見学地「カイマクル地下都市」へとやって来る。
地下都市もいくつもあるようだが,この「カイマクル地下都市」は有名なものの一つらしい。
(写真説明 上左:狭い通路。上中:アリの巣のような空間。上右:ワインをつくるところだった?。)
まさしくここは地下都市であり,迷路である。
一応順路が書いてあり,立ち入り禁止の場所の表示があるが,それがなければすぐに迷ってしまう。そして灯りのない中で迷えば,もはや生きて地上に出られないのではないかという感じである。
都市であるから,中には道もあれば,ワインをつくっていたところもある。
(写真説明 上左:円盤状の回転扉。上中:通気孔。上右:部屋。)
途中に円盤状の大きな扉がある。外敵の侵入に備えてあり,もしも外敵がやってきたならば,この扉で通路をふさぐことができる。こちらからは簡単に閉めることができるが,外からは簡単には開けられない。なかなかの工夫である。
また,地下であるから新鮮な空気が必要である。そのための地上に通じている通気孔もある。いったいどれだけ深いのか,長いのかという感じだ。
中には煙突もあるらしいが,その煙突の煙の出口も遠くまで穴が掘られているらしい。煙突から出る煙でその下に人がいるとわかれば困るので,かなり離れたところに煙を出したということである。
(写真説明 左:穴の開いた石。右:外から入り口を見る。)
ここでは50分間くらいの見学であった。
外へ出て,南側から入り口を見る。(右の写真)地下都市への入り口は四角いコンクリートの部分である。この下に延々とアリの巣のような住居が広がっているのかと思うと,やはり感心してしまう。
(写真説明 左:おみやげ屋が並ぶ。右:カイマクル地下都市を去る。)
カイマクル地下都市を出ると,バスの駐車場までは屋台のような感じのおみやげ屋が並ぶ。
ここではトルコのお守りの我々の通称目玉(正式名称は「ナザールボンジュウ」)をたくさん売っている。キーホルダーも大小各種ある。現地のお店の人たちも「目玉20個1000円」と日本語で客引きをする。もう日本人観光客相手に慣れたものである。「20個1000円。おまけもするよ。」とのことで,それならばとみんなして,カイマクルでおみやげを買いまくるのだった。
しかし,次第に出口に近づき,もうすぐ駐車場というところでは「30個1000円」というかけ声の店が何軒もある。なんなんだ,まったく同じものがここまで歩けば30個1000円なのか。しまった,入るときにこのかけ声を聞いていたら,ここで買ったのにと思ったが,後の祭りである。しかし,お守りを30個も買っても,まあしかたなかったか……
(写真説明 カッパドキア刑務所。)
さて,カイマクル地下都市の見学のあとは再び北上して,ウチヒサール,ギョレメを通過してゼルベの谷方向へと向かう。
その途中にカッパドキア刑務所がある。どこにも刑務所というものはある。通過しながら撮影する。なぜか正門の前に人がたくさんいる。みんな面会に来たのか?
(写真説明 消防車。)
町中で見かけた消防車。走りながら撮影したので,いったい何がなにやらわかりにくいが,トルコでも消防車は赤である。
まもなく道を右に折れて,ゼルヴェの谷方向へと向かうのだった。
(きっとこの建物だと思う)