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さて,いよいよ本日の観光の主要地であるエフェソス(Ephesos,トルコ語でエフェス(Efes))にやってくる。イズミルから下ること約1時間,トルコ西部に位置する小アジアの古代のギリシア人都市の跡である。
(写真説明 上左:南の入り口から入るところ。上中:入り口からはいってすぐの上のアゴラ近く。上右:オデイオン(小劇場)。)
エフェソス遺跡の南入口から入る。ここはトロイ遺跡に比べてはるかに規模が大きく,しかも大勢の観光客で賑わっている。そして見どころがたくさんある。なにしろ都市の跡なので,さまざまな住居や施設があるのだった。
(写真説明 上左:小劇場のステージを見る。上中:小劇場の上から見る。上右:ヘラクレスの門へと下っていく。)
(写真説明 上左:ニケのレリーフ。上中:メミウスの記念墓あたり。上右:クレテス通りを見る。)
ギリシアの勝利の女神「ニケ」のレリーフがある。みんなここぞと記念撮影している。ついでながら,ニケのおっぱいに触ってみるおじさん多数。平和なものである。
さらに下っていくクレテス通りの写真を見てもわかる通り,この日は大変な混み具合である。当時この町にこんなにたくさんの人が歩いていなかっただろうと思えるくらいの賑わいである。
(写真説明 上左:クレテス通りの商店の跡。上中:床のモザイク。上右:家々の跡。)
(写真説明 上左&中:ハドリアヌス神殿のアーチとレリーフ。)
クレテス通りのハドリアヌス神殿のアーチとレリーフである。
これは2世紀前期,ハドリアヌス帝に捧げられた神殿らしい。そのレリーフが美しいので,サイズの大きな写真を下に載せておいた。
(写真説明 上左:公衆トイレを撮影する人々。上中:公衆トイレ。上右:公衆トイレの全体像。)
ここには当時としては画期的と思われる公衆トイレのあとが残っている。それでみんな撮影するのだった。もちろん自分も。
そしてまた,しっかりと座ってみるのだった。
右の写真は全体像だが,コの字形に並ぶ,一体何人が同時に用を足せるのだろうかと思う規模なのだった。
(写真説明 左:ケルスス図書館。)
ケルスス図書館は遠くマーブル通りから撮影する。
これも2世紀中頃に建てられたものらしい。この遺跡の中で見たものでは一番背が高い建物だ。
(写真説明 上左:マーブル通りの足形。上中:そのアップ。上右:指さしているところ。)
さらにマーブル通りを行くと,人だかりのしているところがある。それが,このマーブル通りに残された古代の落書きなのか何なのか足跡である。
四角く囲まれていて,通りを歩いているとなかなか見ることができないので,塀らしきところに上がって撮影する。
ここは特等席で,近くは見ることができないものの,写真撮影にはもってこいである。影は写るけど……
(写真説明 野外劇場。)
さらにマーブル通りを進むと右手に野外劇場が見えてくる。
マーブル通りの右手をピオンの丘というらしいが,1〜2世紀頃ここに作られたものである。
収容人員が2万4000人というから,いかに大きいかがわかる。そして,いかにここが繁栄していたかがわかる。
(写真説明 遠く野外劇場を見る。)
さて,野外劇場からアルカディアーネ通りへとはいるが,この先へは行かず,北入口の方へと向かい,エフェソス遺跡の見学が終了する。
約1時間半の見学だったのだが,まだまだ見ていないところもあるし,見たとしてもちょっとだけだった。このエフェソス遺跡をじっくり見て回るには1日は必要だろう。それほど大きな遺跡だった。