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(写真説明 上左:ホテルの前の通りの様子。向かいのホテルは「ホリデイイン」上中:本日の朝食。上右:レストランの雰囲気。)
明け方雨が降ったらしい。窓を開けると路面が濡れている。観光初日から雨なのかと思ったが,明け方降っただけで,この後一度も雨にあうことがなかった。初めて見る明るくなったトルコである。目の前を路面電車(と呼べばいいのか)が走っている。ちなみにトルコの車は右側通行。
朝食はバイキング。この後7泊すべて,朝食はバイキング(カフェテリア)形式である。まあ,好きなものをとってこられるのはいいが,どうも飽きてしまう。朝食なのだから,軽くすませればいいのだが,やはり少し変化のある方がいい。そのためには,選ぶものを毎日変えればいいのだが,いかんせん,ホテルも毎日変わる。そのために,そのホテルごとの味付けも若干変わるので,ついつい,同じようなものでも手を出してしまうのだった。
添乗員さんには生水と生野菜には気をつけるようにと言われる。生水はミネラルウォーターがあるからいいとして,生野菜や果物まで気を使うとなると大変である。ビタミン補給ができない。ということで,自己責任と心得て,生野菜に果物はいろいろと食べた今回の旅だった。ちなみに,ハム,ソーセージ,チーズはかなり塩辛い。日本のハム,ソーセージ,チーズと大違いである。やはり,保存のために塩を使うのは当たり前であるが,逆に言うと,日本のものは保存料を多量に使用しているということだろうか。
それから,パンは多種多様なものがある。全種類食べきれない。この日はそれそれに持って来たのだが,以後はうちの連れ合いと2人でまとめていろいろ持って来て,半分ずつ食べるようにした。こうすると各種類をたくさん味わうことができるのだった。
(写真説明 上左・上中:イスタンブールの街。上右:マルマラ海。)
さて,バスに乗り込み,ひたすらトロイへと向かう。本日のバスによる移動距離は合計約500km。8時前の出発である。トロイまでは約350kmである。ひたすらバスの中なので,途中途中で撮影したものを紹介しよう。(以後,この旅行記では,バスでの移動が多いので,車中からの写真がたくさん出てくる。)
イスタンブールの町を抜けて,しばらく走るとマルマラ海(Marmara Denizi)が見えてくる。いよいよ見たことのない海を見て,外国へ来たのだなあと思ってしまう。そしてどこにでもジャミィ(イスラム教の寺院,モスクとも言う)がある。これもまた,イスラム教の国なのだなあと感心する。
(写真説明 上左:一面のひまわり畑。上中:トルコの交通信号機は縦に電球が並ぶ。上右:街とトルコの国旗。)
このあたりの畑は一面のひまわり畑かもしくは刈り取ったあとの茶色い麦畑である。トルコではたくさんひまわりを育て,ひまわり油を採るらしい。この季節,すでに花も終わり,かなり頭の下がったひまわりを多く見かける。
(写真説明 上左:通り沿いの家具屋。上中:この店の椅子のアップ。上右:この店のドアのアップ。)
暇なので,こんな途中の店まで撮影する。家具などが置いてある。何でドアまであるのだ,こんなことまで自前でするのかと思ったが,トルコの人たちは,ドアの交換なんかもするらしい。
ガイドのエラさんに聞いたところによると,トルコでは,親の家の2階や3階に子どもが自分の甲斐性で家を建てていくらしい。あちこちで,1階や2階の家で,上はコンクリート打ちっ放しで,壁だけの構造物の家を見たが,これらは子どもが家にするらしい。そのためには屋根もいれば,ドアもいる。そのために調達するドアなのかなあと見ていて思ったのだった。
(写真説明 左:再びマルマラ海。右:池が見える。)
マルマラ海が見えたり隠れたりしながら道を走っていく。道は結構いい道ばかりである。
(写真説明 上左:休憩したドライブインからやって来た方向を見る。上中:右にガソリンスタンド,左に休憩所。上右:有料トイレと料金徴収のおじさんが座っている小屋。)
途中,2時間ほど走った午前10時頃,一度休憩する。途中にあるガソリンスタンド併設のパーキングである。この手のガソリンスタンドに併設されたレストランや店がいたるところにある。このトルコの旅では,何回もこのようなガソリンスタンド+店(またはレストラン,軽食の店)というところで休憩した。
ちなみに,ここのトイレは有料。50クルシ(100クルシが1リラ)を受付にいるおじさんに払ってトイレに入る。トルコには無料のトイレもあるが,この手の途中で休むところにあるトイレは,かなりが有料である。ほとんどが50クルシだった。
トイレの使用は無料と思っている日本人にとっては,そういうものなのかと感心するだけだった。確かに,休むだけに入ってくる人間は,お土産も買わないのだから,トイレの掃除料金くらいは払わなくてはならない。こういうトイレ使用料を払うというのも,お国ごとに違う感覚なのだなあと旅をして改めて感じるのだった。
(写真説明 左:チャイ。右:コカコーラは世界制覇中。)
ここで休憩して,トルコ旅行初日にして初めてトルコのお茶の「チャイ」を飲む。このチャイというのは,日本で言えば緑茶や番茶のように,トルコ人の生活にはなくてはならない飲み物のようである。まあ紅茶なのだが,結構濃いめに入れた紅茶に,熱湯を注ぎ薄めている。そして,ちょうどいい濃さになるようである。チャイの入れ物自体が,この写真のように,チューリップのような形をしているし,透明なガラス容器である。必ずソーサーがついてくる。それと角砂糖がついてくる。このデザインのソーサーには何回もお目にかかった。
ちなみに,おじさんはこのあと何回も「チャイくだちゃい。」とおやじギャグを言っていたのだが,もちろんトルコでは通じない……
(写真説明 上左:まっすぐに続く道。上中:ひまわり畑と山の上にはなんだかスローガンのような看板。上右:そのアップ。)
(写真説明 上左:通りがかった街。上中:道路を4車線に拡張工事中。上右:麦畑の向こうにマルマラ海。)
後はまたひたすら走り続ける。休憩から2時間ほどした12時頃,フェリーの発着所であるゲリボル(Gelibolu)という町に着く。ここはマルマラ海とエーゲ海をつなぐダーダネルス海峡(Dardanelles)にある町である。