10月15日(日)
宿泊地:コペンハーゲン
夕べ雨が降ったらしい。道路はしっとりと濡れていて,やや肌寒い。朝も小雨がぱらつく。
しかし,こんなストックホルムもいいものである。研修の日は毎日いいお天気で,移動日だけ雨。日頃の精進がいいせいである,それは自分であるとみんな思ってホテル・アマランテンを後にする。
4日前,スウェーデンで初めて降り立った,そして,初めてヨーロッパに降り立った Arlanda(アーランダ)空港に向かう。
高速道路を走りながら,写真を撮る。
やっぱり雨が降ると寒い。もうすぐ冬の予感である。
9:30 スカンジナビア航空(SAS)SK681便にて,コペンハーゲンに向かう。
1時間余りでコペンハーゲンに着く。
デンマークの地図(662X671,164KB)を見る
入国審査を受けるが,至って簡単。
おまけに出たところで,おじさんが日本語で「こんにちは」と挨拶をする。うーん,なんでパスポートも見ないで日本人と分かったんだろう。
今度は中型バスが待つ。
コペンハーゲンの地図(679X875,310KB)を見る
まず初めに「救世主教会」による。
バロック様式の教会で,階段が外側についている尖塔がある。この尖塔がとにかく高い。こんなもの一体いつ造ったのかと思うような高さである。
ちょうどミサが終わった後であった。
そして通訳の人からデンマーク人の合理主義についての説明を受けた。
賛美歌の番号は毎回壁に掲示してあり,今日はどれを歌うかが一目瞭然でわかる。また座席も番号がふってあり,どの家族がどの番号に座ったらいいかすぐにわかるようになっている。
デンマーク人は無駄が嫌い,ということであった。
次に,クリスチャンボー城,デンマーク国会の前でバスを降りる。
この日は日曜日なのでロイヤルライブラリー(王立図書館)はお休み。
ここは昔海だったところを埋め立てたそうで,バラの咲く庭園には船をつなぐための鉄の輪が残る。
ロイヤルライブラリーに行く途中にはデンマークの生んだ哲学者キルケゴールの像がある。その前で,銅像と同じポーズで写真を撮る。日本と同じことをする私。
キルケゴールいわく「人は期待を持って過ごしているときが一番幸せである。」
次に昼食は豚肉のステーキ。
日本に一番豚肉を輸出している国はデンマークだそうである。
厚さ2センチ近く,ぞうりのような豚肉のステーキであった。
しかし,デンマークの料理はおいしい。サラダも野菜がたっぷり。ワインもおいしい。料理はデンマークのほうが口に合う。店も素敵な雰囲気だった。
アマリエンボー宮殿に行く。
王室の居城である。広場を囲むようにして建物が建っている。
ここもまた宮殿の玄関まで行くことができる。
しかも王様がいるときには旗が立つ。
アメリカのホワイトハウスで大統領がいるとわかると何が起こるか分からないのでいつも星条旗を出しておくのと大違い。
建物の前には衛兵がいる。この広場を車が当たり前の顔をして通る。
続いてかの有名な人魚姫の像のところに行く。
昔写真で見た通りである。(当たり前だ)
何年か前にこの人魚姫の頭の部分が持ち去られたらしい。その時には,それをやったのは日本人だ,犯人は金に飽かせて何でも集める日本人だという噂がたったそうである。大変名誉なことでございます。
それから,ゲフィオンの泉に行く。
昔話だったがよく覚えていない。確か女王が明日までに耕した部分を領地としてやろうと言われたときに,自分の4人の息子をすべて牛に変え,むちを打って一晩でたくさんの地面を耕したという像である。この牛の噴水,牛の鼻息まで出ている。
しかし何とこわい女王だ。
今デンマークでは男性が男女同権を叫んでいるそうである。男も平等にあつかえ!というわけだ。この像を見るとうなずける。
最後にカールスベア・ビール工場に行く。
これまた日曜日で内部の見学はできない。世界140カ国に輸出しているというこのビール。そういえば日本でも飲んだことがある。
像がトレードマーク。入った側から見る2匹の象の像は普通の象の像。反対側の2匹の象の像は酔っ払った象の像。
デンマークではもう一つツボルグというビールも有名。
次第に日が暮れていくコペンハーゲンの街を中心部に向かう。
この街はネオンサインもあり明るい。ショーウインドウもセンスがある。ローラースケートで車道の端を走る若者に会う。
この日の夕食はホテルの近くのチューコ・ブラーエ・プラネタリウムにあるレストラン・カシオペアで食べる。
デンマークの地酒といえるアクバイトとかいう強い酒を飲んでみる。いも焼酎のようだが,さらりとした感じである。大きなお掘りの水面に映る光を眺めての食事である。