10月12日(木)
宿泊地:ストックホルム
スウェーデンでの研修1日目
←ストックホルムおよびその近郊(ソデテリエコミューン)の地図(370×435,74KB)を見る。
7:45出発 昨晩遅かったわりに,朝が早い。 ストックホルム 県下のソデテリエ コミューン(sodertalje kommun) へと向かう。コミューンとは,日本でいえば市町村である。
ヨーロッパ4号線(E4)という高速道路を走る。
フィンランドのヘルシンキから,ポルトガルのリスボンまで行くというヨーロッパの高速道路である。高速道路はすべてただ。右側通行。
そして,車はみんなライトをつけている。どうしてかと聞くと,すべての車は走行中はライトをつけなくてならないという法律になっているそうである。日本でもバイクはつけていることが多いが,法的に規制はされていない。しかし,スウェーデンでは,すべての車は安全のためライトをつけなくてはならないということである。
ちなみに,スウェーデンの代表的な車はボルボ(VOLVO)とサーブ(SAAB)であるが,初めからエンジンをかけると,スモールランプ(ヘッドライトの中のランプ)がつくようになっているそうである。
←ソデテリエコミューンの中心部の地図(580×830,186KB)を見る。
8:30 ソデテリエ コミューンの教育委員会に着く。
ハーラルド・ハッパラ(Harald Haapala)さんが迎えてくれる。
教育委員会の玄関に数人いたので,いやご丁寧にと思ったらただいまストライキ中で,ストをしている職員であった。ストライキも8日目に入り,学校給食の職員や,清掃局の職員,一部の保母さんがストライキ中だそうな。所々に赤い張紙がしてあって,ストライキ中とスウェーデン語で書いてある(らしい)
(右・挨拶する石原教育長)
ソデテリエ コミューンの行政制度について,アイナ・トールセン(Ajna Torsen)さんより説明がある。議員の49.4%は女性だそうである。
(左・教育委員会にて)
ハッパラさんから学校制度についての説明がある。スウェーデンの学校制度等についての説明の中から,いくつかあげてみましょう。
・スウェーデンの学校はすべて公立。
・7歳から就学する。
・3−3−3制。つごう9年間の義務教育。しかし上級学校も無料である。
・1991年から改革が行なわれた。経済状態が悪くなったので,国から子ども一人あたりいくらという予算を学校に出す。
財政管理を各自行ない,校長は,経営者でもある。
・教員には特に採用試験というものはない。
・校内暴力は,次第に大変なものになってきている。
・いじめ(mobbning)の対策がある。
いじめが出ないようにするにはどうするか。
いじめがあったときにはどうするか。
いじめが起こった後の処置。
という3段階の対策が箇条書きになっている。
1994年に文部省から対策の指針が出た。
・カウンセリング専門の人が,各学校に一人ずついる。
社会学を学んできた人で,学校に雇われている。家庭が原因となることが多いので,家庭と多く接触しなければならないと考えている。
途中で休憩が入る。コーヒー,紅茶が用意される。ちなみにただいまストライキ中なので,事務職員もいなくて,ハッパラさんが自分で用意をしてくれる。
(左・コーヒーを入れてくれるハッパラさん)
おまけに,おやつ(?)というので丸いパンのサンドイッチを用意してくれてあった。
しかし,それが大きいのである。給食のパンの1.5倍はある 。そして,つい今し方朝食を食べて出てきたところであるから,食べられない。
この旅を通じて思ったことは,外国の人たちはよくものを食べるということである。まあ,食べない人もいるだろうが,概して,一緒になった人たちはよく食べる。体が大きい。そりゃ,これだけ食べていると日本人に比べて大きくなるだろうなという感じである。スウェーデンとデンマークの人はみんな大きかった。男の人はみんな自分より大きい人ばかりであった。
(右・喫煙室の玉木氏)
また,ほとんどの場所が禁煙である。この教育委員会にも,特別な喫煙室がつくってある。煙草をのむ玉木,松本の両氏はここでようやくほっとする。
さて,説明が一通り終わると,学校の見学である。この教育委員会から歩いていけるところにある小学校を訪ねる。