10月10日(火)
宿泊地:まだ日本
16:30 金沢駅集合
えらくたくさんの教育委員会の人のお見送りである。そりゃ石原教育長が出発するのであるから当然か。出発式までしていただく。
16:45 雷鳥40号に乗る。
徐々に暗くなる車窓の眺め。電車は大好き。なにしろ電車の運転手になりたかったくらいだから。
いつもならここでビールを飲んでいるところであるが,そんなわけにもいかず,いい子の僕である。
19:33 新大阪駅着
駅近くのホテルまで歩く。しかし,新大阪といっても,駅を出ると何と閑散としていることか。コンクリートだらけの街である。しばらく歩くと,ホテルに着く。すばらしく狭いホテルである。狭い日本,ウサギ小屋と言われても仕方ないという感じ。この後一緒な部屋で過ごすことになる新竪町小の池端氏と同室。
夕食でようやくビールにありつく。このときより始まるフォークとナイフの食事。やっぱり日本の米の飯はうまいぜ。(と,後でつくづくわかる私でした。)
10月11日(水)
宿泊地:スウェーデン
7:48 はるか5号に乗る。
電車好きの僕にはたまらない,いい電車である。この日の乗物の中で,この電車が一番座席がよかったような気がする。前の座席との間にゆとりがあったのだ。
1時間近くたったところで,列車は大きく右に曲がって行く。関空への橋を渡る。ここで記録用のスライドを1枚撮る。
(左・スライドNo.1 列車のスピードのため,橋脚が流れている。)
多くの飛行機が見える。いよいよ旅立つのだなぁという感じだ。
8:52 関西国際空港着
おお,これが初めて見る関西国際空港か!なかなか素敵なつくりである。空港へ届くように手配してあったスーツケースを受け取る。しかし,受取証をしっかり金沢に忘れてきた。仕方なくパスポートを見せて受け取る。しょっぱな日本において失敗をする私である。
パスポートに出国のはんこを押してもらえば,そこは日本でありながら,すでに日本ではない。けど,日本円でコーヒーを飲む。
11:00 BA(英国航空)018便に乗る。
いよいよ飛行機だ。ジャンボジェットである。
座席は30E。禁煙席。日本人乗務員も5人ほど乗っているが,あとほとんどは外国人(といってもほとんどイギリス人だけど)である。やっぱり,英国航空である。
乗るとすぐに Bar Service(バーサービス)である。要するにさまざまな飲物のサービスだ。バーボン ウィスキーを頼む。座席前の雑誌を読みながら,飲み干すと,すぐに昼食がやってくる。
ちなみに昼食のメニュー
こんにゃく麺の冷やし中華風
マグロの照り焼き・野菜の煮物添え
青豆ご飯 香の物 ライチといちごゼリー 食後の飲物
マグロの照り焼きのほかにも牛ヒレステーキがあったが,ここはやはり,日本料理を食べておかないと,次にいつありつけるかわからないので,照り焼きを選択。
そういえば食前のワインも来たんだった。「Wine please」「White please」で白ワインが来る。
おお,英語が通じたぞ!(というような英語をしゃべってないけど‥‥)
飛行時間は12時間45分の予定である。これが本当に長い。ビデオを見ていてもいい加減いやになるし,本もあきるし,さりとて窓から見える景色はシベリアの大地で,ほとんど森が続くばかり。
後ろの席は世界体操帰りのスロバキアの選手だった。なぜ分かったかというと,スロバキア語をしゃべっていたからである。(なんてことが分かるわけがなく,背中にスロバキアと書いてあったのである。スロバキアは何語をしゃべっているのだろう?)ちなみに,体操の選手らしい,小柄で細身の少女だった。後ろの彼女に「シート倒していいですか?」というのを何と言ったらいいか分からなかったので,「Excuse me. Seat……」とまで言って,手でシート倒すように動作したら,うなずいてくれた。何でもやってみると通じるものである。
とまあ,これだけのことが書けるくらい,飛行時間が長いのである。ビデオも3本ほどやっていたが,「バットマン」だけ観て,あとは眠ってしまう。
そういえば思い出したぞ。降りる2時間くらい前にも食事が出たのだ。日本時間でいえば,午後の7時過ぎだから夕食というところである。
メニューは
蟹肉と野菜のマヨネーズ合え
チキン・カレーライス 香の物
チョコレートカップのオレンジムース詰め 食後の飲物
といったところである。ちなみにこんなものをいちいちメモしていたのではなく,乗ると目の前にメニューという小冊子が置いてあって書いてあるのだ。
飛行機に乗ると,とにかくすぐに食事を出すのは人間はお腹がいっぱいだと落ち着くからである。
「腹ふくるれば,心休まる」である。
ちなみに空気が乾燥しているせいか喉が渇く。水がおいしい。食事についていたのは「御岳の水」という日本のミネラルウォーターであった。
そうこうするうちにロンドンに着く。ここで20分くらい飛行機が遅れたから,都合13時間以上乗っていたことになる。日本時間では夜中の12時過ぎ。ところが時差の関係で,ロンドンでは着いた時刻は午後4時過ぎ。本来9時間の時差があり,午後3時過ぎなのだが,10月いっぱいはイギリスはサマータイムといって,時計を全国一律に1時間進めて,明るい時間を有効に使っている。普段は熟睡している12時過ぎにまだ午後の4時である。
ロンドンには飛行場が3つもある。そのうちで現在ヨーロッパ最大のヒースロー空港に着陸。ついにヨーロッパにたどり着く。
ストックホルム行きの飛行機まであと2時間もあるので,空港の中で休憩。
トラベラーズチェック1万円分をポンドに替える。そして,アイスコーヒーを飲む。ところが直前に注文した石原氏のクリームの量の多いこと。コーヒーの上にソフトクリームがのっているような感じで生クリームをのせてくれる。それを見て,アイスコーヒーは注文したものの,思わず「No thank you」「No cream」 と言う。1ポンド40ペンス。約270円のアイスコーヒーである。
ぶらりぶらりとヒースロー空港内の免税店を歩き回るうちに,次の出発時刻が迫る。
18:15(ここから現地時間。日本時間にしたい人は,8時間をたしてください。つまり,今日本では午前2時過ぎなのに,しゃきっと起きている私です。一応しゃきっと起きているようだが,寝ようと思えすぐ眠れる。これが時差ボケというものか。)
46番ゲートよりストックホルム行きBA782便に乗る。ゲートが46だから,いかにヒースロー空港が大きいかが分かる。46で終わらない。
もう外は暗くなりつつある。
乗るとすぐに食事が出る。おお,本日4回目の食事だ。サラダ,パン,オレンジジュース,あとハムかな,そしてクラッカー。お腹がいっぱいなので,あまり食べられない。とにかくここまで野菜をあまり食べてないので,とにかく野菜を食べる。食後の飲物でコーヒーを選択。「Coffee please」でコーヒーが出る。フッフッフ。もう英語での注文にも慣れたもんだぜ。ここからは,外国人乗務員しか乗っていないのだ。日本語はいっさい通じない世界である。しかし,コーヒーを飲んだにもかかわらず,即熟睡する。だって今頃日本ではみんなおねんねしてるはず。
しばらくすると目が覚める。眼下にスウェーデンの夜景が見える。おお,これが,4日間過ごす国か。
21:00頃スウェーデンの空港に着く。
ようやく異国の地に入国ということになる。入国審査の時,一人だけパスポートをじっくり調べられる。特殊光線の下でじっくり検査。うーん,そんなに怪しい顔をしてたかな。
空港を降り立つと,ガイドさんが待つ。豪華50人くらい乗れるバスに,我々7人+添乗員+ガイドさんの計9人が乗る。スウェーデンの通貨クローナの説明,免税の説明がある。空港からストックホルム市内のホテルまで40Km余り。
22:00過ぎホテルに着く。
HOTEL AMARANTEN(ホテル アマランテン) 手続きを済ませ,部屋へ。502号室。新大阪のホテルよりよっぽど広くゆったりしている。風呂に入って,荷物の整理をして,眠る。ああ疲れた一日であった。ひたすら乗物に乗っていた一日であった。