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(写真説明 上左:レストランの前。上中:レストランの看板。上右:外での食事。)
さて,今日の食事はレストラン「アシタネ」である。「明日ね」と言わず「今日よ」と言うことで,通りでバスを降りて,ちょっと狭くなっている道路を歩く。
前にはモスクが見えてくるが,これが現役のモスクかと思ったら,カーリエ博物館といい,建物自体は,東ローマ帝国の時代であった11世紀にキリスト教修道院の付属教会堂として建設されたものということである。オスマン帝国の時代にモスクに改装され,名前がカーリエ・ジャーミーと改められたが,トルコ共和国建国後無宗教の博物館となったということである。
トルコではあちこちで無宗教となったもと宗教施設を見かける。どれもこれもほとんどがアタテュルクさんの考えたことで,宗教的な対立を生まないように元々イスラム教のモスクとして建築されたもの以外は博物館として残しているものが多いとのことだった。
ここもキリスト教徒が「元々キリスト教の修道院だから」という理由で奪還しようとすれば,必ずや宗教的争いになる施設である。そういう無用な争いを行わせないようにと考えたアタテュルクさんは先見の明があり,えらい人であると,何回かガイドのエラさんに聞いたのだった。
(写真説明 左:テーブルの上にパンフレットを置いてみる。右:パンとビール。)
今回の旅では初めて屋外での食事である。
毎日毎日いいお天気で,気持ちのよい旅だったが,こうやって外で食事をするのもまた気持ちがいい。
(写真説明 左:前菜。右:蜂蜜をかける。)
今回の料理はトルコの「宮廷料理」ということである。
その宮廷料理の特徴もよくわからないのだが,トルコ料理も世界の三大料理ということだから,広大な領土を持っていたトルコはあちこちに影響を与えるほどの特徴のある料理があるのだろう。
前菜と共に蜂蜜がついてきたが,これをパンにつけたら美味しかった。
食事の途中で楽器の演奏がある。「ウート」というらしい。弦楽器であり,遠くから見るとマンドリンをちょっと大きくしたような形である。
トルコの宮廷料理を食べながら,トルコの古典的な楽器の演奏を聴くということで,なかなか優雅なイスタンブールの夜である。
(写真説明 上左:肉と芋。上中:デザート。上右:チャイ。)
本日の主菜はこの肉と芋の取りあわせ。料理の名前はいったい何というのかはわからないが,芋はちょっと味が薄い。
そして,デザートに毎度おなじみチャイである。
食事を終えて,また先ほどの通りを歩いてバスの待つ大きな通りへと向かう。
すでにかなり暗くなっている。一団の先頭を歩いていると,地元の子どもたちが遊んでいる。すると彼らが物珍しげに寄ってくる。カメラを向けるとうれしい顔をしてみんな集まってポーズをとる。
その写真がこれである。
どこの国でも子どもたちはかわいらしいものである。
(写真説明 上左:コンラッドホテルのロビー。上中:部屋の冷蔵庫。上右:ホテルロビーの階段。)
(写真説明 左:向かいの公園からホテルを撮影。右:コンラッドホテル。)
食事を終えてホテルへと向かう。今夜のお泊まりはコンラッドホテルである。
珍しく部屋の冷蔵庫を撮影。ちなみにビールはほかで買ってきた。
ロビーも広く,とてもいいホテルである。
イスタンブール最後の夜ということで,せっかくだからと海へと向かう。ここコンラッドホテルから海までは15分ほどだろうか。歩いていく途中に同じツアーのメンバーにも会う。考えることは同じらしい。
そうして撮影したイスタンブールの港からの夜景は下の写真である。
(写真説明 上:ボスポラス海峡の夜景。下:ボスポラス海峡にかかるボスポラス大橋。)