トルコ旅行記
 −コンヤ・メブラーナ博物館見学とリクソスホテルでの晩ご飯−

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メブラーナ博物館に近づく メブラーナ博物館の入り口 靴カバー
(写真説明 上左:メブラーナ博物館に近づく。上中:入り口。上右:靴カバー。)
 この日の予定を変更して,明日行くはずだった「メブラーナ博物館」に今日行く。近づいてきたメブラーナ博物館である。
 真ん中の写真が入り口。そして,ここは土足はダメなのでビニールの靴カバーが置いてあり,それを履き物の上にかぶせて中に入る。
メブラーナ博物館 メブラーナ博物館 メブラーナ博物館 正面
(写真説明 左・中:メブラーナ博物館の中心の塔。右:これは墓なのだろうか。)
 ここへ行くまでは「メブラーナ教」というのをまったく知らなかった。これはイスラム教の一派らしい。メブラーナという人が創始者で,旋回舞踏といわれる踊りで,くるくる回りながらどんどん恍惚の世界に入っていくらしい。そうして悟りの境地にはいるらしい。
 しかし,トルコ共和国の創立後,初代大統領のアタテュルクが解散を命じ,この本拠地である寺院を宗教施設ではなく博物館としたらしい。
 このアタテュルクさんについては,何回もガイドのエラさんの説明に登場した。しかも,彼女がアタテュルクさんの名を呼ぶときは必ずや「アタテュルク様」である。(もちろん日本語で)初めてこの呼び方を聞いたとき,なんだか違和感を感じ,あの北朝鮮の「将軍様」をつい連想したのだが,しかし,トルコ人にとってはこのアタテュルクさんは祖国建国の偉大な人物であり,彼なくしては今のトルコはないということで絶大な尊敬を受けているようである。(「将軍様」の実態は知らないが)だから何回も聞いているうちに「アタテュルク様」というのがなんだかなじんできたのだった。
 そして,ガイドのエラさんによれば,アタテュルクさんは賢い人で,このような半ば異端とも言える宗教を解散させたのも,下手に宗教で国が混乱しないためであるという。しかも,完全に寺院をイスラム教の寺院とするのではなく,博物館という形で残し,メブラーナそのものも否定するのではなく,過去の偉人として残すという方法が賢い選択枝だったとのこと。確かに言われてみれば,今の世の中,裏に表に宗教的な対立が目につく。どの教祖様も人を殺していいなんて言わなかったはずなのに,なぜか自分の宗教の信仰のためには過激なことをする人々がいる。そんな無用の対立をさせないための一つの賢い選択枝だったのだなあと感心する次第。
メブラーナ博物館 外に出る トルコのパトカー (写真説明 左:メブラーナ博物館の外から。右:トルコのパトカー。)
 ということで,1時間余りの「メブラーナ博物館」の見学が終わる。
 最後に塀の外からメブラーナ博物館を撮影する。緑色の中心の尖塔が印象的である。なんて言いながら写真の中心に木が写っているのだが。
 さて,あとは同じ道を引き返し,今夜のコンヤのリクソスホテルへと向かう。途中でトルコのパトカーを見かけたので,撮影しておく。
コンヤの中心方向を見る
トラムが走っている (写真説明 上:ホテルの窓からコンヤの中心方向を見る。左:北側の町。)
 今夜泊まるホテルは高層のホテルである。しかも周りに何もさえぎるものがなく,見晴らしがよい。とりあえず夕方近いコンヤの町の中心方向(ホテルからは南側)を撮影してみた。それから同じツアーのメンバーで北側の部屋の人のところにおじゃまして北側の町も撮影してみた。トラムらしき鉄道の駅がある。家々はみな新しく,このあたりが新しく開発されたことを物語っている。(なお,次の日のページにホテルの窓からの眺めの大きな画像があります。)
外に出てホテルを見る ホテルの中からビルを見上げる リクソスホテルの入り口も旋回舞踏
(写真説明 上左:外に出てホテルを見上げる。上中:ホテルの中からビルを見上げる。上右:ホテルの入り口の回転ドアにはメブラーナ教の旋回舞踏の写真がある。)
 まもなく晩ご飯なのだが,その前に一度ホテルの外に出てみる。そしてホテルを見上げてみるが,高層建築である。おそらくコンヤ一ではないかと思うほどの高さである。
 ホテルもしゃれた作りだが,ホテルの中の円形の部分はガラス張りで,ビルを見上げることができる。(部屋から見たこの部分は次の日のページの大きな画像のページにあります。)
 また,ホテルの入り口は回転ドアなのだが,そこにはあのメブラーナ教の旋回舞踏の写真がうまくあしらってある。そして,お客がこの回転ドアを回すたびに,その写真が旋回舞踏をしてくれるのだった。さすがコンヤならではの面白い趣向である。
これから始まる晩ご飯 これから始まる晩ご飯 トルコ風ピザ
(写真説明 上左&中:まだ手をつけてないデザート。上右:トルコ風ピザ。)
今日の晩ご飯 今日の晩ご飯 トルコ風ピザと鯖 今日の晩ご飯 いろいろな野菜
(写真説明 上左:今日の晩ご飯。上中:トルコ風ピザと鯖。上右:いろいろな野菜。)
今日の晩ご飯のデザート (写真説明 左:今日のデザートと飲み物。)
 さて,今日の晩ご飯にはトルコ風ピザがあった。お昼に食べて美味しかったが,ここでもうまい。たっぷり並んでいて,いくつでも取り放題。でもほかのおかず類もたくさんあったので2枚でやめておく。
 ここの晩ご飯は全般的に美味しかった。毎度おなじみ魚がある。鯖らしいが日本で言うところの塩焼きである。これも美味しいので2きれは食べる。
 デザートはうちの連れあいが持ってきたもの。たくさんの種類がありすぎるので,小さな大きさにして多種とってくる。それと,このグラスに入っているものもデザート。しかしこれは甘すぎる。
 あとは眠るだけである。そばにスーパーマーケットがあったらしいが,つぶれたらしい。買い物へはかなり歩かなければならないので,出かけることはしないのだった。

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メブラーナ博物館

コンヤ リクソスホテル