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シリンジェ村のあとは宿泊地のパムッカレへと向かう。シリンジェ村からの走行距離は約190km。またもやバスでの移動なので,途中の風景を紹介しよう。
(写真説明 上左:途中で見かけた線路。上中:踏切。上右:途中の町の交差点のへんてこりんなオブジェ。)
途中で線路を見かける。しかし,ここまでのトルコの旅でとんと列車には出会わない。
途中の町の交差点のへんてこりんなオブジェだが,これはいったい何を表しているのか。時々いろいろなオブジェを見かける。
(写真説明 上左:これまた町中の交差点のオブジェ。上中:途中で休憩したガソリンスタンド。上右:イチジク畑。)
途中で一度休憩する。ここでビールを買う。それとトルコで有名なお菓子らしい「ロクム(Lokum)」というやつを売っていた。蜂蜜と色々なナッツで出来ていて,日本のお菓子「ゆべし」に似ている。試食してみたが,確かにゆべしのように柔らかく,味わいも似ている。入っているものでいろいろな種類があるが,一番人気はピスタチオ入りのロクムらしい。箱で売っているのだが,10箱買うと1箱おまけとかの売り方だ。しかもそれが日本語で書いてある。つまり,いかに日本人がたくさんやってきて,しかもこのロクムを買うかだ。
それから,このあたりの名産はイチジクらしい。イチジク畑が延々と続くところもあるのだった。
(写真説明 左:グズルデレを通過中。右:遠くにパムッカレの石灰棚が見える。)
走っているとこのあたりのクズルデレというところに地熱発電所があるらしい。つまりはトルコも火山国である。遠くの山のふもとに建物が見えている。
右の写真は,遠くに白く見えるパムッカレの石灰棚。これくらい離れていても,白い石灰棚が見える。それほど大きいものである。
そして,その上あたりが明日行くヒエラポリスの遺跡である。
(写真説明 家々の屋根の上のガラス瓶。)
途中で通り過ぎた村の家の中には,屋根の上にビンの立ててある家が何軒かある。これは年頃の娘のいる家で,父親が娘の数だけビンを立てるそうな。そして,その娘と結婚したい若者はそのビンを何とかして割らねばならないらしい。何ともおもしろい風習である。
村の中ではじいさんたちが店の前でのんびりとゲームなどして語らっている。平和だなあ。
(写真説明 左:3人乗りのバイク。右:「パムッカレへようこそ」の看板。)
先ほどの村を通り過ぎ,畑の中の道を走っていると,途中で若者たち3人乗りのバイクを追い越していく。ヘルメットをかぶるでもなく,3人で道を走る。こちらが撮影すると手を振る。人間というのは不思議なもので,あいさつ代わりに手を振ってしまうものらしい。
(写真説明 左:ホテルの正面。右:ホテルの向かい側を見る。)
さて,今夜泊まるのはサーマルコロッセア(Thermal Colossae)というホテルである。表の看板には「Spa Hotel」とついており,今回の旅では初のハマム付きホテルである。5つ星ホテルだ。
(写真説明 上左:夕暮れのプール前。上中:プールの前で泳いでいるつもり。上右:テラスから見る落陽。)
晩ご飯は吹き抜けのテラスである。その横にはプールもある。毎度おなじみ変な夫婦は,プールサイドで泳いだふりの写真を撮る。午後8時ちょっと前には山に日が沈むのであった。
(写真説明 上左&上中:デザート。上右:夕食時間。)
デザートがあまりにもたくさんあって,豪華だったので,みんなにとられる前に撮影する。その他の料理も撮影すればよかったのだが,気がつけばあっという間の人だかり。デザートもあっという間に崩されて,それぞれの皿に取り分けられる。
(写真説明 上左:今夜の晩ご飯。上中:デザート各種盛り。上右:風呂上がり用の今夜のビール。)
途中のドライブインでビールを買ってくることにも慣れ,毎晩いろいろなビールが並ぶ。確かにこのホテルもいいホテルだが,周りには何もない。店に行こうと思えば,ずっと山を下り,先ほど通過した町まで下りるしかない。食事のあとはまさしくサウナがプールで泳ぐかくらいしかないのだった。
水着を持ってこない我々は,サウナの偵察をし,店内のお土産屋の偵察をし,あとは風呂に入って,一杯飲んで眠るのだった。