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今回の目的のもう一つ。シャルマさんのお父さんはダウラギリ山のあるグルミ村の出身なのですが,その村にあるシダブルスクールに高校クラスを二クラス増設するということを聞き,私たち山の仲間でわずかばかりの建設資金を寄付させてもらったのです。そして,そのお金を,金沢の伝統文化でもある水引細工ののし袋に入れて,少しでも日本の文化を知ってほしかったのです。
尾山町の平岡水引店さんにそのことを話したら,快く賛同してもらい,立派なのし袋を作ってくれました。シャルマさんのおじさんがその学校の先生をしており,サプターハーに来ていたのでそれを手渡すと,たいそう喜んでいただきました。
「きれいですね。学校に飾っておきましょう。生徒に話をします。」
と言ってくださいました。