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サプターハー(法事)は三日前から始まっているそうで,金曜から翌週の金曜までの八日間,朝七時ごろから夜七時ぐらいまで行われるそうです。家によっては一日や三日で終わる所もあるのですが,今回,シャルマ家では三十五年ぶりということもあり,盛大に行うそうです。何カ月も前から親せきの人たちや村の人たちに案内状を送るなど,いろいろ準備を重ね,その費用も百万円以上かかったそうです。これは,ネパールでは破格の金額です。
シャルマ家は王族の血を引く名家らしく,いまなお残るカーストでも,上の方に位置するらしいのです。シャルマ家の男性は,後頭部の一部だけ残し(これはトッピーといいます)髪をそります。そして,ドォーティーという白い腰布を巻き,肩からも布を掛け,皆,お坊さんのような格好になっていました。女の人たちは赤いサリーを着ているのが目立ちます。
サプターハーは家で行われていて,前庭部分に鉄パイプで囲いをし,ピンクのカーテンを張り巡らせています。ムシロを敷いたそこには,村の人たち約百人近くはいたでしょうか。グルと呼ばれる先生の話を,皆,熱心に聞いています。