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さて,いよいよマラッカ観光である。と言っても午後4時過ぎに着き,1時間あまりのあわただしい観光である。
(写真説明 スタダイス,キリスト教会周辺。)
まずはマラッカ観光の中心「スタダイス(The Stadthuys)」(現「マラッカ歴史博物館」)のあたりでバスを降りる。一帯が煉瓦色の建物である。「キリスト教会(Christ Church)」の白い十字架が印象的である。時計塔と噴水は,英ビクトリア女王に捧げるために1904年に作られたものらしい。
そして,自転車のうしろに座席のあるいわば人力車の装飾のけばけばしいことといったら,タイのトゥクトゥクどころではない。
特にキリスト教会に立ち寄るでもなく,スタダイスへと向かう。ここは1641年に建てられたオランダ総督の住居らしいが,現在は「マラッカ歴史博物館」である。
(写真説明 上左:スタダイスに入っていく。上中:マラッカ歴史博物館の中。上右:マラッカ歴史博物館の占領の歴史コーナー。)
(写真説明 左:遠くマラッカ海峡を望む。)
この「マラッカ歴史博物館」には,マラッカの歴史がいろいろな資料で展示されている。中にはマラッカを占領していた国などが順に並んでいるコーナーがあり(真ん中の写真),マレー王国の時代に始まり,植民地化したポルトガル,オランダ,占領していたイギリス,日本と順に国旗付きで並んでいる。
「マラッカ歴史博物館」を見たあと,「サンチャゴ砦(Porta De Santiago)」の背後の丘に登っていく。途中からマラッカ海峡が見え始めるのだった。
(写真説明 左:丘の下からセント・ポール教会を見る。中:ザビエルの像。右:セント・ポール教会。)
丘をあがっていくと「セント・ポール教会(Saint paul's Church)」が見えてくる。そして,日本人にはおなじみのザビエルの像がある。今はこの教会も屋根もなく,歴史的な建造物という印象だ。
マラッカのこのあたりがすべて世界遺産に登録されたらしく,それはつい2か月ほど前の2008年6月ということだった。
(写真説明 上左:丘を下りながらセント・ポール教会を見上げる。上中:下にサンチャゴ砦が見える。上右:マラッカ・スルタン王宮。)
今度は丘を下っていくと,下に「サンチャゴ砦」が見えてくる。下ってそこには「マラッカ・スルタン王宮(Melaka Sultanate Palace)」が再現されている。ここへは入らなかったが,かつての王様の住居を再現したとのことで,なかなか立派なものである。
(写真説明 上左:サンチャゴ砦。上中:マラッカ独立宣言記念館。上右:帰りに立ち寄った土産物屋。)
左のサンチャゴ砦は,マラッカの領有を巡ってオランダと戦ったポルトガルが1511年に築いた砦らしい。と言っても見た感じこれも教会かと思えるくらいの小さな建物だったが,残っているものがこれだけで,石造りの門のようである。
さて,このようなツアーのお決まりで,最後に土産物屋に立ち寄る。しかしここのよかったところは日本円が使えるところで,しかも日本円で10円単位のおつりまでくれる。今回マレーシアではそんなに使わないだろうと,初日に3000円しかマレーシア・リンギットに両替してなかった。だいたい食事のビール代のみを想定していて,まあ,3000円分で足りていたが,今日でもうリンギットはほぼ使い切っていたので,ここで日本円で買い物ができて便利だった。ちょっとしたお土産と,しっかりとホテル持ち込み用の「タイガービール」を買い込んだのだった。