小さい頃から虫歯君とはお友達だった。
いつも絶交しようと思っていたのに、彼はしつこく僕のお友達であり続けた。
おまけに彼はいじめっこなのだ。
何回泣かされたことか。
小さい頃、虫歯君と僕とをつなぐものは甘いものだったのだ。
ついつい甘いものに手が出た小学生の頃の僕は、すでに6年生の頃に奥歯は全て虫歯君のいじめにあっていたのだ。
大切なことは、甘いものはさけること、はみがきをしっかりすること、すぐに治してしまうことだ。
これを小さいときに気がついておけばよかった。
気がつくのが遅れた僕は今も虫歯君とはお友達である。
ついこのあいだもかぶせてあったやつがとれて、左の歯ではものがかめない。
いかん……そろそろ入れ歯君とお友達だ……
(医王山中学校 保健委員会だより 1991年7月)