分類:和食 所在地:金沢市子来町(卯辰山中腹,子来町さくら公園となり)
探検時期:2006年12月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:夜の5000円のコース+お酒
今回の所要経費:8000円
探検隊の報告:
いつもの友人たちとの会である。
今夜はここ卯辰山の中腹にある「卯辰かなざわ」である。
ここらあたりを通るバスも,最近は減ってしまった。というのも卯辰山の頂上にあった「金沢ヘルスセンター」(懐かしい名だ)もなくなってしまったのだった。最後には何という名前だったか,忘れたなあと,何とか思い出そうとして,ようやく思い出したのが「サニーランド」という名前だった。水族館や動物園までもあったのだった。
(写真は食前酒)
この「サニーランド」がなくなり,バスは「卯辰山公園健康交流センター千寿閣」というところに行くバスが,天神橋経由と鈴見団地経由の2系統で走っている。それで,2時間に1本のバスにも乗れず,香林坊から歩いたのだった。しかし,30分もかからずに着いた。食前のいい運動だった。
それにしても,12月とはいえ,雪も積もらず,歩けるというのが,暖冬なのだ。
(写真はなまこ酢と刺身)
左は「しんじょう」である。「しんじょう」は「真蒸」と書くらしい。何の真蒸だったのだろう?どうも白身魚のようであるが,真蒸は海老真蒸をはじめとしていろいろな原材料がある。いずれも卵白を入れて,じわっと蒸してできあがるという手間のかかる料理である。蒸し物の一種であるが,金沢では蓮根を使った「蓮蒸し」(はすむし)が有名である。「蓮蒸し」も「真蒸」と言っていいのだろう。料理名の正確な定義を知らないので何とも言えないが。
ウェブで調べると,「牡蠣真蒸」などというのもあったが,これは単に白い通常の真蒸で牡蠣をくるんだだけのものだった。海老真蒸なら海老をくるむのではなく,海老そのものをすりつぶしているわけで,料理の命名というのも結構適当なものである。帆立真蒸,枝豆真蒸などいろいろとあるようなので,やはり,すり身を蒸したものを「真蒸」というのであろう。なにしろ手元の「広辞苑」には出ていないのだった。
今日は4人で,窓際の小上がりである。のれんで仕切られた小部屋であり,金沢の夜景がよく見える。ここは料理もいいが,金沢の夜景がきれいに見えることでも定評のある店である。景色もごちそうの一つである。何も降っていないので,夜景がきれいに見える。いまどきの金沢なら雪が降りしきっていても不思議ではない季節である。
ということで,この写真の料理は何だったか忘れている。
それにしても,料理はゆっくり出てくるのだが,ゆっくり話をしているので,これくらいの出具合でちょうどよい。
ビールを飲んでいたが,途中からお向かいは焼酎になる。
相変わらず,ダラな話に盛り上がる。年末で,明日も飲み会のため,自分も適量を呑んでいるのでちょうどよい。まあ,年相応に呑んでいると言った方がいいのかもしれない。
ここでも金沢の郷土料理「治部煮」(じぶに)が出てくる。
関東からうちに来たお客が,うちで料理の中に入っている「すだれ麩」を見て「この草履の裏のようなものは何か?」と聞いたことを思い出す。確かに,すだれ麩は草履の裏みたいなものである。石川県の「ふるさと認証食品」の品目にも入っているくらいだから,そりゃ県外の人で知らない人はたくさんいるだろうな。
左は天ぷら,右は酢の物。
結構な量の料理が出てくるのであった。
締めはごはんである。
出てきたのはいくらと鮭丼。つまり,魚の親子丼である。
そして,デザートに焼きプリンとコーヒーが出てくるのであった。
ここを去る前にトイレへと行ってくる。ここの2階のトイレがまた面白い。正面がガラス張りで,金沢の夜景を一望しながら用を足すのである。だが,決してよそ見をしてはいけない。真剣に,しかも,しっかりと夜景を眺めながら用を足すのであった。
気がつけば,この店の最後のお客になっている。駐車場までしっかりとお見送りに来てくれたのだった。
そんなこんなで1次会が終わり,じゃあ次はジャズでも聴きに行きますかと,この店を去ったのであった。
探検隊おまけの報告:
「卯辰かなざわ」からの夜景のページ