満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:天一(てんいち)

分類:中華(餃子・牛肉湯)
所在地:愛知県名古屋市西区天塚町1丁目(天塚町バス停近く)
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探検時期:2016年9月  今回の探検目的:夕食・宴会
今回のお品書き:餃子3つ(焼2水1)+葱油豚+牛肉湯+白飯大+生ビール×3+瓶ビール
今回の所要経費:4320円
探検隊の報告:
 名古屋での晩ご飯というか宴会である。子供の住まいするところへ来て,近所でまだ行ったことのないところに行こうということになり,初めてやって来た。
 小さな子供,つまりは孫を1人連れて,散歩がてら家からふらふらと歩いてやって来た。しかし,開店の5時半を過ぎても開いていない。よくよく表のドアを見ると「スープがまだできあがらないので本日の開店は6時半から」といった張り紙がある。仕方ないのでほかの店にしようかと思ったりもしたが,せっかくなのでしばらく待つこととする。そして6時半ちょっと前に,ほかのお客が入っていったのを確認して入店したのだった。
 店の造りはえらく洒落ている。いや,木を中心とした単純で落ち着いた造りと言うべきか。テーブルも大きな一枚板を合わせて作ってあるし,壁のお品書きも歌舞伎の看板かといった感じの大きな板に一つずつ書いてある。小さな子供も入れて大人3人子供1人というと,テーブル席の半分に座ってくれとのこと。今夜の3組目のお客である。
 しかし,この店は人気の店なのか,入店してすぐにカウンター席は埋まってしまった。それと一番奥のテーブルは予約席となっている。自分たちの座ったテーブルも6人掛けだったが,4人分は予約客が来るので空けておいてほしいと言われ,2人が向き合い,大人1人と子供1人はお誕生席に座ったのだった。
 さて注文はやはり餃子でしょうと「焼餃子2つ,水餃子1つ」,それともう一つスープというのは「牛肉湯」のことであろうと思って「牛肉湯」の大,それにお品書きの写真を見て,おつまみになりそうな「葱油豚」と子供も食べられる「白飯大盛り」である。それから生ビールをまずは2つ注文する。
「ビールは早めにお出しすればいいですか?」
と聞かれて,そうしてくれと頼む。で,生ビールが出てきたが,そのあと食べるものが出てくるのにかなり時間がかかる。ここはお客単位にまとめて注文したものを出すという方針らしく,たとえば餃子をまとめて焼いて,餃子の注文のあったお客に一斉に配膳するということはしないらしい。入店した団体の順に,注文した分をまとめて作っている。しかもご主人1人のみですべてを切り盛りしており,さらに時間がかかる。カウンター席すなわち厨房に向かい合う席に背を向けていたので,ご主人の動きもよくわからなかったが,とにかくお客の団体単位の調理らしい。
 6時半に遅れて開店したのだが,表の電気をつけるのを忘れるくらいにご主人もあわただしい。途中で「忘れてた。」と表の電気をつける。道理で入るときになんて店の名だろう,えらく暗い入口だなあと思ったはずである。
葱油豚  そして待つこと45分。大人ならばまだ話などして待つこともできるが,小さな子供が飽きないようにとあの手この手で相手をして45分後,一杯目のビールもなくなって,まあ,食べるものがないので二杯目は何か来てからにしようと思った頃に前菜の「葱油豚」がやって来る。これはつまりは焼き豚の葱油かけって感じなのだろうか。
 そしてこのあと立て続けに,5分以内にすべての注文したものが出てくるのだった。
水餃子  続いての水餃子と焼餃子。この段階で追加の生ビールと瓶ビールを注文するので,次の料理が1分ほど出遅れただろうか。ビールの注文がなかったらきっと2,3分ですべてが出てきたかも知れない。こんな感じでお客単位で注文したものをまとめて作ってまとめて供するらしい。
焼餃子  餃子にはニンニクダレらしきものが小瓶で供される。餃子のタレはあるので,お好みでこのニンニクダレを入れるといいらしい。
ビール  水餃子の方をさっさと食べないと,皮が固くなるのでとのことで,まずは水餃子からいただく。餃子は少々小ぶりだが美味しい。焼餃子もいい焼け具合である。と言っても餃子はまあまあ普通にあるかなあって感じだが。しかし,この店はすべてにおいて良心的な価格である。初めて食べたので大きさもわからなかったが,小さな子供も含めて4人で4つ注文すればよかったと思ったのだった。
牛肉湯  こちら「牛肉湯」。結構濃い目のスープなのだが,とろとろの牛肉が美味しい。独特の八角茴香の香りがするが,これぞ中華料理って感じで,いい味である。前に行った京都駅前の「へんこつ」の煮込みを連想してしまった。あれを中華風に濃密にしたらこんな感じではなかろうかと思ったのだった。
牛肉湯  こちらはごはんのおかずにぴったりである。このスープだけをいただくとちょっと味が濃すぎる。
 これのラーメン版があるらしいが,それもまた美味しそうだった。とにかくこれだけ柔らかくなるまで煮込まれて,このいい味で580円だから,こちらもまた良心価格である。煮込み好きからすれば,「餃子」よりも「牛肉湯」の方がおすすめである。
 最後に支払いをするとご主人から2つのお願いをされる。4320円の支払いに対して10320円出しておつりを6000円もらったのだが,一つは「1万円札はできるだけやめてほしい。」ということ。それから二つ目は「小さな子供は午後8時以降には入店を遠慮いただきたい。」とのこと。まあそれぞれに理由があるのだろう。ただし,小さな子供用の割れないお椀と皿とフォークを用意してくれたので,小さな子供の受け入れ態勢は整っている。ちなみにこの日は8時前には店を出ている。
 こちらは金沢からはるばるやって来て,たまたま近所にあって誰も行ったことがないから行こうということでやって来たので,このあまりに長い待ち時間の感じからすると,このあと宴会には使わないだろう。ビールのおつまみに軽く餃子でもいただこうか,とか,居酒屋の煮込みのようにさっと出てくる濃厚で美味しい「牛肉湯」をつまみにビールを飲もうか,なんてな感じではない。
 やはり長時間我慢して待ってでも,餃子をじっくりと味わいたいか,この「牛肉湯麺」か「牛肉飯」とやらの美味しい独特の味をじっくり味わいたいかという目的のためにやって来るのがいいのだろう。ビールのお供に「餃子」と「牛肉湯」なんて発想で来るような店ではないらしい。
 追加の餃子を注文しようかと思ったが,お客が増えていて,届くのがまた45分も1時間も後だったら,と思うと注文はやめたのだった。注文するならお酒以外は最初から食べたいものをすべて注文すべきなのだった。そして長時間待つことはあたり前だと思うべきなのだった。
 ここはやはりもう一人従業員がほしい。そして,調理をお客単位ではなく,できるものをまとめてたくさん作って,注文をどんどんさばいてほしい。たとえば「牛肉湯」なんてのは,先ほどの京都の居酒屋「へんこつ」の大鍋じゃないが,よくある居酒屋の煮込みのように温めている大鍋からすくえば注文からすぐに出すこともできるんじゃないのだろうか。その間に餃子を焼いてくれたら,気持ちよくビールも進むのにと思ったが,見ていなかったのでわからないが,「牛肉湯」はそんな大鍋で煮込むようなつくり方の料理ではないのだろう。餃子は鍋で焼けるだけ焼いて,注文のあったお客に次々と出してくれるとうれしいし,そうするとお客の回転ももっとよくなるし,餃子のお代わりも気軽にできると思うのだが,それをしないのがこの店のポリシーなのか。
 味には全く文句はないが,やはり注文から45分間,ただひたすら待つだけはつらいものがある。
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探検隊おまけの報告:
お品書き このときのお品書きいろいろ:
餃子
焼餃子→380円,水餃子→380円
前菜
キャベツ→220円,キュウリ→320円,もやし味噌かけ→380円,冷やしトマト→450円,四川キュウリ→480円,葱油豚→530円

牛肉湯 大→480円,小→380円,牛肉湯麺→650円,コーチン味噌湯麺→750円,牛肉飯→530円,ご飯セット(牛肉湯(小)、白飯、搾菜のセット)→530円,白飯 普通→180円 大盛→230円
飲み物
生ビール(一番搾り)→480円,キリン瓶ビール(ラガー)→500円,紹興酒 グラス→400円,デカンタ→1100円,老酒→650円,杏酒→480円,焼酎(芋・麦・米)→400円,日本酒いろいろ→450円から,その他ソフトドリンクあり

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