分類:和食
所在地:金沢市本町(金沢駅近く,ホテル日航金沢正面玄関前)
探検時期:2008年3月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:宴会2時間飲み放題コース
今回の所要経費:5000円くらいだったのか?
探検隊の報告:
年度末ともなると宴会が増える。まあ,望ましいことではあるが……
さて,今日やって来たのは金沢駅前のここ「四分一」である。日航ホテルの正面にある。12月に日航ホテルの上のローズルームで宴会をしたのだが,そのときこの店の前を通り,えらく目立つ建物であると思ったものだ。
なにしろ4階建てで,すべてがこの「四分一」の宴会部屋である。そして,建物の外から照明が当たり,全館を照らし出している。否が応でも目立とうとしている。よく言えば,テーマパークのお城のように,悪く言えば郊外のパチンコ屋のように……
ただ,目立つので,一度は来てみようかと思わせたのだった。で,今回の場所もどこにするかということになり,ここが選ばれた。
今回は3階で宴会である。
19人だったが,基本的にみな大皿盛りでの料理である。
まずは刺身の桶盛り。
次に煮ものが大皿でやって来る。春らしく桃色の出汁なのだが,いったい何で桃色なのか?ちなみに,味は普通の味。
それから焼き魚にも山椒味噌にゆり根が桜の花びらのようにあしらわれている。それとお花見でよくある三食団子の小さいやつが付いている。
今日は飲み放題。ビールはサッポロ黒ラベルである。
乾杯はこのビールであったが,あとから生ビールにする者がいる。それは大きなピッチャーでやって来るのだが,それを注文した者によると,味がいまいちだそう。
やはりあとから炭酸を注入しているせいかなあなどという話になるが,このようにビールの回転の早い店では,そんなに味は落ちないと思うのだが,なぜだろう。
ちなみに,自分は瓶で注ぐ方が好きなので,同じ飲み放題なら,瓶を選ぶのであった。
さて,この店の名はなんで「四分一」というのかという話題になり,エム女史と問題づくりをする。
1 この店の経営者の苗字が「四分一」である。
2 この店は系列店で4番目に作られたので,「四」を使って「四分一」とした。
3 「渋くて」しかも「一番」これをあわせて「渋一」では面白くないので「四分一」とした。
ということで,やって来たお店の女の子に聞いたら,「2」であった。
きっとお客からよくこの質問があるのだろう。彼女はすぐに答えたのだった。
あとは揚げものと,カルパッチョがやってくる。
今回の料理は春らしく,緑色と桃色が基調らしい。
揚げものの塩も桃色である。
さて,2時間の飲み放題なんてあっという間である。なんだか料理が少ないなと思っているうちに,もうお開きなのだった。
最後にデザートと,すまし汁とごはんである。
久しぶりにデザートも食べてみた。甘かった。
ごはんにはちょっとだけ桜でんぶが載っている。
これまた桃色を貴重とした料理の締めくくりらしい。
幼稚園の同級生のエム女史が
「桜でんぶって懐かしいねえ。」
などと言う。
そういえば,昔お弁当にはよく桜でんぶが載っていた。
などといろいろな話題がでて,今夜もまた12時過ぎまで飲み歩くのであった。
探検時期:2017年2月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:宴会料理,飲み放題コース
今回の所要経費:会費は5500円
探検隊の報告:
立春過ぎての新年会である。しかし午後から冬型の西高東低の気圧配置となり金沢には雪が舞う。宴会開始の午後7時までにはまずは2,3センチは積もっただろうか。
さてそんな夜,美味しいご馳走を求めて16人がここ「四分一」に集まる。
自分にとっては久しぶりの「四分一」である。
掘りごたつのテーブルに8人ずつ座る。4人×4ということで,ちょうど適当な人数なのだった。
でこちらが最初からセットしてある鍋。紙の器に入れられて,火が付けられるのを待っている。
主婦である一人が
「これだといいわよねえ,あとで捨てるだけで洗わなくてすむから。」
と言う。
さすがこういうのを主婦の発想というのだろうか。
こちらも最初から載っているつき出し。「いわしの甘露煮」
甘露煮も好きなお品書きなのだが,なかなか甘辛く炊いてあり美味しい。
そして乾杯はビール。瓶ビールであるが3種類あり「キリン一番搾り」「アサヒスーパードライ」「サッポロ黒ラベル」とある。これだけ人がいるとそれぞれに好みがあるが,最初の乾杯は一種類にしてくださいと言われ,「サッポロ黒ラベル」での乾杯である。
自分はこの3種類を選べと言われたら,混ぜ物なしの「キリン一番搾り」を選ぶのだが,2杯目からは「キリン一番搾り」を選択するのだった。とは言え宴もたけなわとなってくると注いでくれるのがもはや適当。ビールのミックスである。
以下大皿で出てくる。こちら4人前の「お造り」
ちょうど16人なのですべて4人前の皿で出てくるが,お店にとってもまったくもってわかりやすい盛りつけであろう。
カンパチとたらの子づけ。今シーズン初めてたらの子づけを食す。
一人あたり5切れほどなのだが,こうやって九谷の大皿で,しかも4人前をこのように盛りつけると結構あるように見えてしまうのが不思議である。
そして右は茶碗蒸し。
これに赤巻きのかまぼこ,金沢弁では「はべん」が入っている。
今日の会員の一人に,地元に「はべん屋」があったという話題が出てくる。そこのおやじさんがある意味頑固者というのか,少々変わり者だったという話になる。
地元の青年団がはべんを買いに来ても
「おまえらに売るはべんはない!」
などと息巻いたとか。そして今ではその店もないとか。
名古屋出身で金沢に結婚してからやって来たワイ女史はもちろん「はべん」という言葉は知らない。これは「かまぼこ」である。
こちら焼き物。
今日は雪が降って,話題が雪のことになる。
本当に最近は金沢に雪がたくさん降らないし、大して積もらない。通勤をするには便利で楽だし,日々暮らしていても雪すかし(いやこれは金沢弁で共通語では雪かきか)をしなくてもすむ。
雪が積もったなあと実感したのは最近ではそんなにない。豪雪も「三八豪雪」(1963年)「五六豪雪」(1981年)という2回しか自分が生まれてからはない。前が1981年の「56豪雪」だから,もう35,6年も豪雪などという降り方がないのである。
ということで右は鴨のロースト。
真ん中の手塩には柚胡椒。ちょっとつけていただくと,いい酒の肴。
途中からは冷酒にしたのだが,飲み放題では「加賀太鼓」という銘柄しかない。中村酒造という地酒メーカーのお酒である。この中村酒造の「日栄」は最近飲んでいないなあ。
締めのごはんはお寿司。稲荷と太巻きで「助六」ということか。
途中トイレに行っていたので,太巻きが一切れすでに会員に持って行かれている。これもまた宴会の臨場感?!
そしてデザートはないが味噌汁が出てくる。酒を飲むとこのようにチェイサー代わりの水分がありがたい。
飲み放題のラストオーダーはハイボールとする。まあ無理して飲まなくてもいいようなものだが,最後に炭酸でさわやかに締める。
って,ただの酒飲みのたわごと。
今回は2次会にカラオケに行こうということになる。珍しく久方ぶりのカラオケである。
参加者はみんな結構いい年のおじさん,おばさんになりつつあるのだが,みんな元気である。
で,自分も調子に乗って参加することとする。
こうやって金沢の雪の夜は更けていくのだった。
探検隊おまけの報告:
くわしくはウェブサイトへどうぞ:四分一のウェブサイト