満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:和倉温泉 加賀屋(かがや)

分類:和食
所在地:石川県七尾市和倉町ヨ部80番地(和倉温泉)
−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2018年5月  今回の探検目的:温泉1泊2日,夕食・朝食
今回のお品書き:夕食(宴会)&朝食
今回の所要経費:はていくらだったのやら
探検隊の報告:
 久しぶりの「加賀屋」である。和倉温泉も久しぶりかもしれない。
 何しろ,金沢の職場の忘年会なども,遠出しなくなって久しいのである。勤務時間が終わってから出かけるのでついつい近郊の温泉となる。いや,温泉一泊するだけマシだと言われるような時代になってきた。
 そんな中で,記念日にあわせ,早く職場を出て,翌日はお休みというゆとりの日程での温泉1泊2日である。
 それに選ばれたのがここ「加賀屋」。「プロが選ぶ日本の旅館ホテル100選」とかいうやつで,よく日本一になるところである。
お抹茶  このランキングについては,前にも一度泊まった「草津白根観光ホテル櫻井(群馬県 草津温泉)」のページでも書いたが,あまり信用していない。
 いったいどういう基準だか,よくわからないのである。いや,ここ「加賀屋」が1位なのがおかしいというのではなく,先ほどの「草津白根観光ホテル櫻井」が4位なのが合点がいかなかったのであった。まあ,その話は「草津白根観光ホテル櫻井」のページを読んでいただくこととして,ここ「加賀屋」は1位と言われても,充分納得する旅館なのであった。
 着いては抹茶によるもてなし,浴衣の大きさ確認など,当たり前のようなおもてなしである。
 料理もできた物から次々と出てくる。
 そんな今回の料理を紹介しよう。
始まりの状態  しっかりとお品書きがあり,しかもいくつかについては解説まであった。満腹探検隊があれこれ説明するよりも,それを書き写した方がよっぽどいいので,今回はそれを書き写しておく。
 ★はお品書きの内容,【】内は説明書きにあったものの書き写しである。
 左が始まりの状態。
★食前 金澤柚子蜂蜜
 とある。これでまずは乾杯をして,宴会が始まるのであった。
先付け ★先附 蛍烏賊 木の芽酢ジュレ
  白エビ
  ホタテ昆布じめ
  鰆焼き霜
【蛍烏賊 木の芽酢ジュレ 旬の蛍烏賊や富山湾の宝石「白エビ」など季節の食材を盛り合わせました。木の芽をたっぷりと使い,土佐酢と合わせて木の芽酢ジュレに仕上げました。】
前菜 ★前菜 干し口子
  烏賊海女漬け
  蛍烏賊いしる干し
  梅貝旨煮
  河豚の生ハム手鞠寿司
  二色かるかん
  牛味噌吟醸漬け 白山堅豆腐串打ち
  桜海老真丈みじん粉揚げ
【干し口子 干し口子はナマコの卵巣を塩漬けし,ひもに吊して干した物が,能登の高級珍味として知られるようになりました。】
【梅貝 白バイ,越中バイとも呼ばれ,石川県では「梅貝」と呼んでいます。バイ貝の名から「福が倍になる」と,縁起を呼んでいます。】
【河豚の生ハム 燻製にした河豚の身と,金時草の出汁を使用し,ほんのり染めたシャリで手鞠寿司にしました。天盛りには郷土料理の河豚真子の糠漬けを炙って添えました。】
【牛味噌吟醸漬け 能登杜氏発祥の蔵元 宗玄酒造の吟醸酒粕に牛肉を漬け込むことで発酵を加え,さらに焼き上げ柔らかな食感に仕上げました。白山堅豆腐の味噌漬けと共に串打ちにしました。】
お造り ★造里 本日のお勧め盛り合わせ
 このお造りの中身についてもしっかりと仲居さんから説明を受けたはずなんだが,覚えていない。
 やはりしっかりと文字として残っている物は素晴らしいね。「記憶より記録」と前に聞いたのだが,お造りの中身をいちいち記録してないし,宴会で盛り上がり,記憶もすぐに薄れる。
 おそらくは,左の鉢はウニ,鮪,鯛,右の鉢はカンパチ,イカ,甘海老ってところ。
 ウニがこうやって出てくるのも久しぶりに食べたねえ。
吸物 ★吸物 蛤真丈 能登もずく
 途中で宴会の出し物があり,引っ張り出される。まあ,いったい何をやっているのやら。宴会の余興なので,言わば無礼講って感じ。
 そのため,途中若干食べる時間がなくなったが,席に戻っては,直ちに残さずいただく。
 せっかくの美味しいごちそうを残してなるものか!って気分だね。
治部煮 ★煮物 合鴨治部煮
【合鴨治部煮 石川県の代表的な郷土料理です。鴨肉に旨味を閉じ込めるために小麦粉をまぶし,同時にとろみを付け,そのほか加賀麩(すだれ麩)や季節の野菜を入れて,山葵を添えました。】
 おっと「加賀屋」でも出てきた「治部煮」(じぶに)
 ここはやはり本格的だねえ。合鴨である。
 「金沢の郷土料理」と思っていたが,説明書きには「石川県の代表的な郷土料理」とある。解釈としては,「石川県における郷土料理」ということなので,別にこの表現でもいいのか。
台物 ★台物 能登いしる鍋
  烏賊つみれ 地魚 甘海老 神馬草
【いしる(魚醤) イワシやイカ,塩を原料として作られた魚醤・発酵調味料です。「能登のいしる」は,日本三大魚醤の一つです。当館では「能登だし」として使用しています。】
【能登いしる鍋 いしる鍋は能登の代表的な郷土料理です。いしるの持つコク深さと能登里海の恵み素材本来の旨みを引き出した風味豊かな鍋に仕上げました。】
焼き物 ★焼物 黒毛和牛朴葉焼き
  能登豚ホワイトアスパラ巻き
  加賀蓮根
  焼き葱くるみ味噌
【焼き葱くるみ味噌 白山くるみを使用したくるみ味噌と焼き葱をブレンドし,自家製の合わせ味噌に仕上げました。能登豚や加賀蓮根と合わせて朴葉焼きにしました。】
蒸し物 ★蒸物 加賀丸いも栗まんじゅう
  フカヒレあんかけ

 そして,ごはんの時間。
 もったいないので残さずいただく。
ごはん ★御飯 石川県産コシヒカリ
★留椀 あさり味噌汁 ながら藻
★デザート うぐいす羊羹 能登ミルクゼリー 能登大納言
【能登ミルク 能登半島の限定5戸の酪農家がこだわって製造した特製の飼料で育てた乳牛から搾った生乳です。こだわりの地乳(じちち)能登ミルクを使いほんのり甘いムースに仕上げました。】
【能登大納言 奥能登地方独特の気候風土に育まれて「能登大納言」は全国に数ある大納言のなかでも,粒の大きさと宝石のような鮮やかな赤い色が特徴の小豆です。収穫は「さやぼり」と呼ばれる手作業が中心で,ひとさやずつ丁寧に収穫されます。大粒の豆を生かし皮が柔らかいのでそのまま焚き上げました。】
朝ごはん  こちら翌朝の朝ご飯。
 毎度おなじみ,温泉1泊2日の豪華朝ご飯である。
 これだけのおかずは我が家の数日分をまかなえるね。
 いやはや,久しぶりの和倉温泉,久しぶりの「加賀屋」で,満足な宴会をし,美味しいごちそうを食べ,しっかりとしたおもてなしを受けた。なかなかいい時を過ごした。
 感謝。
−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2019年5月  今回の探検目的:温泉1泊2日,夕食・朝食
今回のお品書き:夕食(宴会)&朝食
今回の所要経費:すべてを割り算してみると1人あたり16333円くらい
探検隊の報告:
 今年もまた「加賀屋」である。
お抹茶  記念日にあわせ,早く職場を出て,翌日はお休みというゆとりの日程での温泉1泊2日である。
 着いては抹茶によるもてなし。
 いいねえ,この日程。とっとと温泉に浸かり,部屋に戻って風呂上がりのビールを飲む。
 お天気のよい日であった。これは泊まった部屋からの眺めである。
部屋の窓からの眺め  毎度おなじみパノラマ撮影機能付きのカメラは持ってこなかったので,携帯電話での撮影の合成である。
 さて今回もここでの料理を紹介しよう。
始まりの状態  今回もしっかりとお品書きがあり,しかもいくつかについては解説まであった。満腹探検隊があれこれ説明するよりも,それを書き写した方がよっぽどいいので,今回もそれを書き写しておく。
 ★はお品書きの内容,【】内は説明書きにあったものの書き写しである。
 左が始まりの状態。
食前酒 ★食前 
  金澤柚子みつ
 柚子みつもいいけど,壇蜜もいいねえ,なんてのはおじさんである。
★先附 
  蛍烏賊 木の芽酢じゅれ
【蛍烏賊 木の芽酢じゅれ 旬の蛍烏賊や富山湾の宝石「白えび」など,季節の食材を盛り合わせました。木の芽をたっぷりと使い,土佐酢と合わせて,ジュレに仕上げました。】
  白海老 甘海老昆布締め
前菜 ★前菜
  干し口子
【干し口子 干し口子はナマコの卵巣を塩漬けし,ひもに吊して干した物が,能登の高級珍味として知られるようになりました。】
  烏賊海女漬け
  梅貝旨煮
【梅貝 白バイ,越中バイとも呼ばれ,石川県では「梅貝」と呼んでいます。バイ貝の名から「福が倍になる」と,縁起を担いでいます。】
蕗味噌松風
  河豚の生ハム手鞠寿司
【河豚の生ハム手鞠寿司 燻製にした河豚の身と,金時草の出汁を使用し,ほんのり染めたシャリで手鞠寿司にしました。】
  錦玉子
【錦玉子 華やかに彩るひと品。黄身を金,白身を銀色にたとえ,美しい織物である「錦(にしき)」と二色の語呂合わせで,縁起の良い料理であるとされています。能登で採れた玉子を使って仕上げました。】
  子持ち白魚新引き上げ
  三色みたらし麩
  青唐しぎ焼き
 こんな前菜だけでも十分満たされるではないか。酒が進む。
吸物 ★吸物
  蛤真丈
  能登もずく
 くじで決まった今回の席は,お隣にアメリカからやって来たエム氏である。
 彼と結構あれやこれやと語る。
 こちらは全然英語がしゃべれず,彼もあまり日本語がしゃべれず,それでも頑張ってあーだこーだとコミュニケーションである。
 大切なのはコミュニケーションをしようという意欲。
お造り ★造里
  本日のお勧め盛り合わせ
 お造りの中身も聞いたんだけどね。全然覚えていない。
 そうそう,仲居さんも間髪入れずお酒は注いでくれて,さすが「加賀屋」だねえ。
 そういえば,一番感心したのが,隣に座るエム氏が「口子」って何だと聞いて,自分は説明できなかったが,自分の前によく来ていた結構若い仲居さんが英語で説明したことである。
 そして,これがありますと英語のお品書きを持ってきてくれたのだった。これもさすが「加賀屋」である。今夜のお品書きの概略が英語で書いてあったのだった。
治部煮  この彼女,山口県出身らしく,どうしたご縁か,今はこの石川の能登の「加賀屋」で働いているらしい。
 左は
★煮物
  合鴨治部煮
【合鴨治部煮 石川県の代表的な郷土料理です。鴨肉には旨味を閉じこめるために小麦粉をまぶし,同時にとろみを付け,そのほか加賀麩(すだれ麩)や季節の野菜を入れて,山葵を添えました。】
★焼き物
  加賀屋名物いしる焼き
  甘海老 いか 帆立 神馬草 大根 茄子
【いしる(魚醤) イワシやイカ,塩を原料として作られた魚醤・発酵調味料のことです。「能登のいしる」は,日本三大魚醤の一つです。】
【加賀屋名物いしる焼き 焼いた甘海老を酒と昆布でじっくりと煮て,出汁を取り,特製のいしる出汁に仕上げました。烏賊のゴロ焼きをイメージした,加賀屋でしか味わえない,コク深いいしる焼きにしました。】
★台物
  地野菜和牛鍋
  金時草 餅湯葉 県産ジャンボ椎茸
【地野菜和牛鍋 石川県産の水菜,金時草,ジャンボ椎茸を使用し,シャキシャキとした食感歯触りの良い野菜と共に,黒毛和牛を使用し牛鍋にしました。】
【金時草 加賀野菜の一つです。葉の色に特徴があり,表面が濃い緑色に対し,裏面は鮮やかな紫色をしています。この葉の色が金時芋の色によく似ていることから,この名がついたと言われています。】
★蒸し物
  加賀蓮根はす蒸し フカヒレあん
【加賀蓮根はす蒸し 加賀野菜の一つ「加賀蓮根」。大きさを変えて混ぜ合わせることで,シャキシャキの食感に仕上げてあります。鶏ガラ出汁をベースにしたフカヒレあんを掛けて仕上げました。】
 しかし,今年は身内からの出し物がない。去年のあれは何だったんだ?!
 何だったんだって,自分も出演したからである。のせられたと言うべきか,勝手にのったと言うべきか。宴会の途中での出し物である。
 今年の幹事はそういう企画をしなかったらしい。この職場ってそういうものだと思っていた自分の出演は何だったんだ?
 まあ,いいでしょう。楽しんでやったんだから。
 そして,今年は何もしなくていいかと思うと,気楽なものであった。
★御飯
 石川県産コシヒカリ
★留め椀
 能登河豚味噌汁 岩のり
★漬物
 盛り合わせ
★デザート
 豆乳ムース 能登のまな茶ゼリー
【能登まな茶 「能登の里山里海」と「静岡の茶草場農法」のふたつの世界遺産の登録を記念して作られたお茶です。能登の名産「中島菜」入りで静岡県産の茶葉を使用しています。すっきりとした味わいの緑茶をゼリーに仕上げました。】
 ということで,今夜の楽しい宴会は終わる。
 このあとは館内のラウンジへと向かう。
 こちらは毎度おなじみ「豪華温泉朝ごはん」
 我が家の1週間分の朝ごはんのおかずが載ってるって感じである。
 いやはや,毎度おなじみ温泉宴会はいいねえ。
 今年もまた,感謝。
−−−ビールの仕切り線−−− 探検隊おまけの報告:くわしくはウェブサイトへどうぞ:加賀屋のウェブサイト(外部リンク)

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