満腹探検隊の探検先：岩瀬カナル会館

分類：シーフードレストラン「サンタフェ」は洋食（イタリアン）
今回は表のテントの軽食
所在地：富山県富山市岩瀬天神町４８

探検時期：２０２１年１１月今回の探検目的：ちょい呑み
今回のお品書き：
第一岩瀬丸の白えびコロッケと白えび唐揚げ＋岩瀬カナル会館の缶ビール
今回の所要経費：コロッケ２００円と唐揚げはサービス＋２２０円
探検隊の報告：
　ふらりお散歩のおつまみの調達である。
　富山へとやって来た。午後から連れ合いが富山で研修会があり，その車に便乗して富山で午後はぶらぶらする。
　お昼ご飯を来る途中のラーメン屋の「麺屋なると」で済ませ，富山駅前で降ろしてもらう。まずは駅中にある観光案内所に行き，面白い展覧会などないかと尋ねたあと，市内の観光パンフレットをもらって，駅付近を歩く。
　以前に来た時に，駅前のビルに「昼間っから　きはち屋」というのがあってそこに行ったのだが，そのあたりにまだまだ呑めそうな店があったことを思い出し行ってみた。
　「昼間っから　きはち屋」はすでに何人かの「昼間っから」の人々がくつろいでいる。同じ店では芸がないので，ぐるりとそのビルを回ると，日の当たる道路側に「大衆食堂」とある。そしてしっかりとお酒の呑める風情。そこで今日の２次会（？）は「大衆食堂　安ベゑ」を選んだ。
　軽く一人呑みしながら観光パンフレットを眺め，電車で岩瀬浜へと行ってみることにする。展望台があり，とりあえずそこに上ってみるかとやって来たのだった。
立山連峰

　電車は終点２つ手前の「東岩瀬」で降り，ふらり町中を歩く。ちらりほらりと観光客の姿が見える。
　先ほどの「安ベゑ」では「満寿泉」を呑んだのだが，それを造っている「桝田酒造店」というのがこの岩瀬浜にあることを初めて知る。洒落た軽食の店があり，そこでも何種類かの「満寿泉」が呑めるようだったし，「桝田酒造店」の店内でも利き酒ができるようになっていた。しかし「桝田酒造店」は結構混んでいて，特に若い女性が多く，気後れした自分は，また次に来る機会があるだろうと散歩を続ける。
　お天気がいいこともあって，展望台からは遠く立山連峰が見える。いやはや気持ちのいい日である。
　そこを下りて，あとは電車の始発の「岩瀬浜」を目指すが，そこへ行くまでの間に「岩瀬カナル会館」というのがあり，いよいよここでちょい呑みでもしていくかと立ち寄る。
　ちなみに「カナル」の意味を知らず，最初は「カルナ」だと思っていた。なにしろ，富山県の「金太郎温泉」の「カルナの館」というところで休んだことがあり，てっきりその「カルナ」だと思っていたが，よくよく読むと「カナル」だった。そして「カナル」とは「運河」という意味であり，目の前の川だと思っていたのは人工的に掘られた運河だと知る。いくつになっても新しく知ることはたくさんあり，いちいち感心していたのだった。
　さて，この「岩瀬カナル会館」にもシーフードレストラン「サンタフェ」があるが，ぱっと見，ちょい呑みのおつまみになりそうなものはない。パスタの店らしく，いずれも本格的なお食事メニューである。これでもうちょっと小腹でも空いていたら，ワインとパスタくらいにしたが，そこまでではない。そこで，先ほどここに入る前に見かけた，会館前のテントを思い出す。なんだか軽食を売っていたのである。
　テントの前に行ってみると，元気そうな若者達が運営している。で，目玉商品（？）らしい「白えびコロッケ」を注文する。２００円である。すると対応してくれた女の子が「これサービスです。」と「白えび唐揚げ」のパックをくれた。「素晴らしい！」と言うと，にっこり笑って「私たち漁師なんです。」と「第一岩瀬丸」と書いたパンフレットをくれた。これまた今日の感心事項が一つ増えた。こうやって漁業の跡継ぎをしている若者達の船らしい。どこでも第一次産業は後継者不足だが，こうやって頑張る若者達もいるのだと感心する。
第一岩瀬丸の白えびコロッケと白えび唐揚げ＋岩瀬カナル会館の缶ビール　さて，これを持って，「岩瀬カナル会館」の売店で缶ビールを買い，運河の見える日当たりのいい階段に座る。
　小さな女の子が「このおじさん一体何？」って顔をして，コロッケと缶ビールを見ながら通り過ぎてゆく。
　北陸の１１月半ばだが，お天気もよく，風も穏やかで，寒さは感じない。心地よい小春日和の日差しの中で缶ビールをいただく。
　いやはや先程の「満寿泉」も捨てがたかったが，ここでの２００円の「白えびコロッケ」と２２０円の缶ビールも悪くはない。
　穏やかな青空を見上げ，遠く立山連峰の山々を眺めると，それだけでさわやかな気持ちになるのだった。
　このあとは電車の始発の「岩瀬浜駅」に向かう。車両止めがいかにも終点の風情であった。