分類:和食(串カツ)
所在地:金沢市片町(片町大通り(国道157号線)1本裏)
探検時期:2008年3月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:いろいろ頼んで食べて呑む
今回の所要経費:一人3000円強
探検隊の報告:
いきなり飲みに行くことになった。というのも,今日のお昼ごはんは「サッポロライオン」に8人で食べにいったのだが,ちょうど同じテーブルだった4人が,4人して「五目焼きそば」を注文し,それを食べながら,「たまには仕事終わって,さっと出て,飲みに行きたいよなあ。」という話から,ここ「浪速の串カツえべっさん」に来ることになったのだった。
自分以外の3人は,実は以前にここに今夜と同じようにいきなり来たことがあり,じゃまた行こうということになったのだった。
行ったのは8時過ぎだったが,(これでも仕事が終わって,さっと出た方)店は結構一杯である。先に2人で行って,席を取ってくれていたが,テーブルはすべて埋まっていた。
テーブルの上にはソースがなみなみと入っているパッド,それとざく切りのキャベツの山が置かれている。
注文したのはお品書きの中からまずは10種類。いずれもこの店のおすすめの★印付きのものをまずは注文したのだった。
店員が注文を聞きに来たときに,開口一番「ソースの使い方はご存じでしょうか?」と言う。つまり,ソースに二度漬けしてはいけないというやつである。このソース,次々とお客が使うわけだから,食べかけを漬けるのはいけないということである。壁にも大きな張り紙やら,小さな張り紙やらがあって,「二度漬けはご遠慮ください。」と書いてあるのだった。
さて,最初に3種類,「牛」「豚」「海老」が出てくる。やはり揚げたてはうまい。
キャベツは手でつまんで,ソースにどっぷりつけて食べる。これもまた野性的(?)全く適当に切られたキャベツだが,こうやって飲み屋で食べると美味く感じるのはなぜだろう?「まるでウサギの気分だなあ。」などと言いつつ食べるのだが,これも悪くない。
さて,続いて4種類がやってくる。撮影しても,結局串カツなので,何が何だかわからない。外見がやや異なっているので,これが何かはわかるが,まあ,とにかくこんな感じで,あげられては目の前のパッドに載せられるのだった。
「これでご注文はすべてですね。」と言われたのだが,確かもっと注文したはずだ,これとあれとは来てないと思うし……などとぶつぶつ言っていたら,カウンターから「すみません。ご注文まだありましたね。」との言葉。
2分間くらいはいったいあと何を注文したのだったかと,記憶力を試すゲームをやっていたようなもので,世の中,何でも盛り上がれるのだった。
中ジョッキ2杯のあとは,瓶ビールでキリンラガーを飲み,最後の1杯は焼酎をストレートで飲む。
ついでにおでんや土手焼も注文してみる。土手焼も1人前180円。4人前注文したが,小皿には2人前が載っている。かなり甘めの味噌であった。
そうこうするうちに帰りのバスの時間が迫る。
支払いをすると1人3000円強である。このうちの半分以上を飲み代が占めているのだから,おじさんとしては安く楽しく飲めたってことである。たまにこうやって飲みに行くゆとりがあるといいなあ。
探検隊おまけの報告:
このときのお品書きいろいろ:(今回食べたもの,つまりおすすめ串カツとして★がついていたもの中心にご紹介)
牛カツ,つくね,シロ,エビ,アスパラガス,ウインナー,ナンコツ,ホタテ→各120円,豚カツ,キス,かぼちゃ,れんこん,しゅうまい,チーズ→各80円
どて焼き→一皿180円,おでん→各80円か120円 など
探検時期:2015年3月
今回の探検目的:宴会の3次会
今回のお品書き:8人で行っていろいろ注文して飲む
今回の所要経費:8人で13160円
探検隊の報告:
終始不機嫌な店主だった。
この日は送別会。1次会は料亭で,2次会はカクテルバー。そこまではかなりのメンバーがそろっていたが,いよいよ3次会は8人になる。適当に片町の裏通りを歩き入ったのがここ「えべっさん」であった。夜中の12時ちょっと前で,お客もだいぶはけている。我々は8人だったので,誰かが「カウンター席とテーブル席に分かれようか。」と言ったが,見るとカウンター席に8人座れるので,「カウンター席にしよう。」と提案したら,それが通った。奥から5人座り,90度に曲がってあと3人が座る。自分はちょうど曲がり角である。
飲み物を各自注文する。自分は瓶ビールである。キリンラガービール。
あとは揚げ物を適当に注文するが,こちらの3人はおすすめ10本セット。みんなてんでんばらばらに注文する。途中で「シロ」なんぞをおすそ分けいただいたが,なかなか美味しかった。果たして何本みんなで注文したのやら。
カウンター席からは厨房も少し見えるが,串は再利用するらしい。揚げてお客に供され,食べ終えて串立てに入れられた串は,洗い場で洗っている。確かに,見ていると,その場で揚げる野菜などは,一度使って少々黒くなっている串を再利用して,野菜に刺して使っている。衛生上大丈夫なのかと思うが,まあすべて高温の油の中に再度入れているわけだし,火が通っているので,どうということはないのだろう。肉類ははじめから串に通してあり,それらは新しい串のようである。
まあ,それにしても人様が一度なめた串だよなあ,と思うが,考えてみれば飲食店で皿にしても,コップにしても,再利用可能な箸にしても,一度人が口をつけたものを洗って供するわけだから,一緒かなと思ったが,串カツの串の再利用もあるのかと思ったのだった。
さて,話はもどって,「終始不機嫌な店主」のことである。なぜ彼はこんなにも終始不機嫌だったのだろう。自分が滞在していた1時間ほどの間,一度も笑うことはなかった。いやそれどころか,注文をもらうたびにいやな顔をする。そして,ため息をつきながら串を揚げている。時には大きく「ふ〜っ」と息を吐きながら仕事をしている。なにしろ,自分の目の前に揚げ場があり,店主の顔が見える。「なんでこんなにも注文するんだ。」「なんでこんなにも働かせるんだ。」といった気持ちがありありである。よっぽど花の金曜日で,ここまでお客が多くてお疲れなのだろうか。ほかの面々は送別会の3次会で名残惜しく,いろいろおしゃべりに夢中だが,ちょうど狭間の自分は話しに加わるよりも,店主を見ている方が面白いので見ていたが,何ともはや,ずっと不機嫌だった。客商売ならば,いくら忙しくてももっと笑顔でお客に接するべきではないのだろうか。何しろ営業時間を過ぎてねばっている客ではない。しっかり営業時間内である。いよいよ12時30分にはラストオーダーなのだが,その時には「ラストオーダーです。」と結構ぶっきらぼうな声で言う。お客は我々8人と,テーブル席の3人だけとなっている。もうやけくそで,「早く注文したいなら,これで最後だからとっとと注文しろよ。」って感じであった。いや,これは彼の心理についてうがった見方をしすぎだろうか。
まあ,なにせ彼の笑顔を終始見ることはなかった。ため息は何度聞いたかわからないがね。ということで,串カツはそこそこの味だったと思うのだが,この店主が不機嫌な顔で次回も登場するならば,この店には来ないね,と思ったのだった。