自分で小さいころから当たり前のように使っていることばでも,実はそれが金沢でしか通じない金沢弁だと知ると「えっ,そうなの?」と思わずびっくりしてしまいます。
この「もみじこ」もそんなことばの中の一つです。
さてでは,この「もみじこ」とは,どういう意味でしょうか?
次の4つのうちから選んでください。
「紅葉(もみじ)」のように赤い色をした「粉(こ)」ということで,赤とうがらしの粉をさして「もみじこ」という。
つまり,うどん,そばなどに使う薬味の「一味唐辛子」のことですね。
「もみじこ」のかけ過ぎには注意しましょう。
唐辛子の畑と坂根家御用達の「やげん堀」の七味。
「紅葉(もみじ)」のように赤い色をした(ときどき着色してあるのだけど……)タラの「子」(卵巣→魚卵)つまり「たらこ」をさして「もみじこ」という。
ま,九州では「明太子(めんたいこ)」というようですが,金沢では「もみじこ」ということです。
これが「たらこ」でございます。
「紅葉(もみじ)」のように赤いほっぺをした,かわいい「赤子」つまり赤ちゃんのことをさして「もみじこ」という。
「あらぁ,なんてかわいいもみじこ!」
と,私もよく言われたものです。
ま,記憶にないけど……
まだ1才の私。
「まあ,かわいいもみじこね。」
「紅葉(もみじ)」には関係なく,米どころの北陸では米を脱穀したあとの「もみ殻」をさして,愛着をこめて「もみじこ」という。
「もみのこ」転じて「もみじこ」ってことです。米どころなので,お米はもちろんのこと,もみ殻まで大切にしているんですよ。
「米一粒たりとも無駄にするな。」祖母の教えです。
さて,正解はいったいどれでしょうか?
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