奥医王山(おくいおうぜん)に登る

奥医王山に登る  ある秋の1日, 医王山(いおうぜん)山塊の最高峰,奥医王山(おくいおうぜん)に登ってきました。
 登るといっても,夕霧峠(ゆうぎりとうげ)まで車で行くのですから,登山というほどではありません。
 夕霧峠からは,さっさと往復すれば1時間もかかりません。
 天気がよければ,ちょっとしたシューズでも歩くことができます。
 ということで,晩秋の風景を紹介しながらの,奥医王山ハイキングレポートです。
 日付は2005年10月31日です。


西尾平  夕霧峠へと通じる林道の途中の西尾平(にしおだいら)です。
 医王山も県立公園となってから,いろいろな場所が整備されています。
 ここ西尾平も,以前はただの平地だったのですが,トイレがつくられ,アスファルト舗装の駐車場もできました。
 自分が昔,子どもたちと遠足に来た時の写真は 医王山の風景「西尾平の風景」にありますが,もう大違いですね。
 しかし, 西尾平から望む白山(はくさん)は,今も昔も変わりません。
奥医王山 登山道入り口 夕霧峠から奥医王山への地図
 さて,ここが夕霧峠から奥医王山への登山道の入り口。
 この鳥居をくぐっていきます。
 右の図では,赤色が今回歩いた道。青色は車道で,北西の方は金沢から来る道,南東は南砺市へ下る道。黄緑色は百万石道路。赤紫色は白兀山への登山道。
 (この地図は国土地理院発行の25000分の1地形図「福光」を複製したものです。)
振り向いて白兀山を見る  しばらく登ったところで,振り返って白兀山(しらはげやま)を見ています。
 秋ですねえ。
 紅葉がきれいです。

 (この風景の 大きな画像のページもあります。)

 頂上からの360度の眺めを紹介した 白兀山のページもどうぞ。
大杉 大杉
 登り始めて7〜8分でこの「見返りの大杉」のところにやってきます。
 とはいえ,どれが大杉なのだろうという感じです。
 大きかった杉も,老木となり倒れたのか,それとも雷にでも打たれて倒れたのか。
 いずれにせよ,そこにあった杉の木らしい木を撮影してみましたが,大杉というにはほど遠く,途中から折れています。
 ここはちょっと平らになったところなので,登山口から登ってくると,思わず後ろを振り返ってしまうところなのでしょう。

龍神池の入り口 龍神池
 登り始めて10分弱。
 いったんやや下がると,そこには「龍神池」の案内があります。
 そこから少し入ったところに,龍神池があります。
 龍神池というくらいですから,龍が住んでいたという伝説でもあるのでしょう。
 すでに秋のこの時期,落ち葉でいっぱいです。

 (龍神池の 大きな画像のページもあります。)

奥医王山山頂展望台 三角点  さて,登り始めて20分あまり。頂上にたどり着きます。
 頂上には左の写真のような展望台があります。
 また,その下には一等三角点があります。
 三角点の名称は「医王山」
 金沢市には2つしかない一等三角点です。

 頂上は石川県金沢市と富山県南砺市(旧・福光町)の境ですが,ここには福光町の記念事業の石碑もあります。
 記念事業を行ったのが1993年9月16日で,ここ頂上の標高が939.16m,おまけにこの場所の郵便番号が当時「939−16」だったらしい。
 なぜ,93年9月16日にこんな記念事業を行ったのかというと,なるほどそういうことだったのか。

頂上からの白兀山  これが,頂上展望台からの白兀山。(北の方向)
 結構木が茂っており,眺めはあまりよくありません。

 (この風景の 大きな画像のページもあります。)

頂上から下り始め 途中にある椅子  さて,しばらく頂上にいたあと,またもと来た道をもどります。
 左の写真はこれから下ろうとするところ。
 そこには案内が建っており,左へは「菱池小屋・栃尾集落跡100分」,右へは「横谷峠登山口100分」と表示されています。
 下っていくと,途中に長いすが。
 と言っても,もちろん登るときにもあったけど,下るときに写真を撮っただけ。

見返りの大杉から見る白兀山  さらに下っていくと,少し開けたところに出て,それが先ほどの見返りの大杉のところ。
 こうやって下っていくと,やはりここは眺めのいいところであるとわかります。
 午後4時も過ぎているので,日もだいぶ落ちてきています。

 (この風景の 大きな画像のページもあります。)

坂を下る 坂を下る 夕霧峠が見えてくる  龍神池も過ぎ,下る一方ですが,しっかりとした階段がつくられており,上り下りがしやすくなっています。
 どんどん下ってくると,ようやく夕霧峠のヒュッテが見えてきました。

イオックス・アローザ スキー場  これが,夕霧峠にもどる最後の写真です。
 東の方向を見ると,富山県は南砺市福光,イオックス・アローザスキー場です。
 冬場はもちろんスキーですが,それ以外の季節にはキャンプやハイキングができます。

 (この風景の 大きな画像のページもあります。)

 ということで,これだけなら往復1時間もかかりません。
 秋の午後の紅葉の奥医王山でした。