藤井肇「能登 橋のある風景」
藤井肇「能登 橋のある風景」

 藤井肇氏の1997年夏の作品「能登橋のある風景」を紹介します。
 橋を造って,川向こうに渡れば,自分の中の世界が広がり,また川向こうから訪れた人たちとの交わりでそれぞれの世界が広がります。
 とりたてて特色もなく有名でもない能登の橋のある風景を十号で十二点描いた風景画展が,1997年9月7日から23日にかけておこなわれました。
 これはあそこだとわかる風景もあれば,いったいどこなのという風景もあり,それでいてどこかで見たことがあるような,なんだか懐かしい風景が並んでいました。
 もしかしたら藤井肇の心の原風景かもしれません。
 なお,1997年のこの展覧会の時には,9月14日日曜日に会場の「ギャラリー点」でダンディ山本敏夫氏のサックスの演奏がおこなわれました。
 山本氏が初めてこの絵を見て思い浮かんだのは童謡だそうで,やはり見るものに懐かしい思いを抱かせるようです。
 曲目も童謡「赤とんぼ」で始まり,続いて懐かしの映画音楽や,名曲がちりばめられ,童謡「夕やけこやけ」で終わりました。
 藤井肇の絵にかこまれながら,そういえば,こんな風景の中,赤とんぼが舞っていたなあと思いつつ,すてきな演奏に聴き惚れたひとときでした。
 山本氏のサックスは金沢片町,三陽会館二階の「T・Y・ダンディーズ」で聴くことができます。
 次の展覧会では,誰の何の演奏を聴くことができるでしょうか?

 それぞれの絵はサムネイル表示ですので,クリックすると大きな画像が表示されます。
 さて,それぞれの橋はいったいどこのどのような橋でしょうか?
 クリックした大きな画像の絵の下に,藤井氏の絵に関するコメントがついています。

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