欧州教育事情視察旅行記 12ページ

欧州教育事情視察旅行記  コペンハーゲンからロンドンへ

10月17日(火)
宿泊地:ロンドン
 デンマークの日々は短かった。
 たったの2日間である。
 おまけにじゃがいも休暇で学校の見学ができなかったのが残念である。

10:35のBA2801便にてロンドンに向かう。
 この日は教育ジャーナリストと言うべきか,文筆家と言うべきか,教師もしたことがある,本も出すという,おとろしい,いや失礼,すごい人,キャサリンさんと夕食を共にしながらお話を聞くというので,スーツを着て飛行機に乗る。
12:30ロンドン着
 この日の昼食は,なぜか日本人のたくさんいるレストランであった。
 イギリスではじゃが芋がたくさん出ると聞いていたが,そんなでもなく,味もそこそこ。
 要するに少しばかりじゃが芋が出たってことだ。
 ステークス・セント・アーミンズというホテルにお泊まり。スコットランドヤード(イギリスの警察)のごく近くである。
 夕方,お話を聞くまで時間があるというので,みんなで散歩に出る。
 ホテルの場所が,結構街の中心に近く,ウエストミンスター・ブリッジまで歩く。
 ウエストミンスター寺院の前は人だかり。パトカーもたくさんいた。何かと思ったら,フィンランドの国王が今イギリスを訪問中で,ウエストミンスター寺院から出てくるところだった。ウエストミンスター寺院は王室の教会なので,きっとお参り(礼拝と言うべきか)に来たのだろう。
 それから,セントジェームズ・パークまで歩く。
ビッグ・ベンを見上げる
 (左・何を見上げるか,日本の貴公子)

 ロンドンは公園が多い街である。金沢にも中央公園があるがその比ではない。
 石原氏いわく。海外からのお客さんに中央公園を紹介するときには,英訳すると「セントラル・パーク」となる。そして連れていってあげると,あっと言う間に通りすぎてしまって「どこに公園があったのですか?」と聞かれるとのこと。当たり前だ。このセントジェームズ・パークもざっと38万平方メートルを超す広さである。
 ちなみに,医王山小中学校の敷地は約1万平方メートルであるから,この学校の38倍の広さの公園である。ロンドンの公園の総面積は1億5000万平方メートルを超す。医王山の校区全部の合計(二俣町も田島町も清水町も,とんび岩も白はげ山もみんなみんな入れて)が2833万平方メートルであるから,この校区すべてを芝生や池があり,木々が立ち並ぶ公園にしたとしても,その5倍以上もの広さの公園がロンドンにはあるということだ。
セントジェームズパークでリスに会う  このセントジェームズ・パークではリスに会う。
 町中の公園にリスがたくさんいる。しかも人なつっこく寄ってくるのだ。部屋のキーカードを出すと,リスがそれをかじった。
 この公園はバッキンガム宮殿に出る。その通りにはフィンランドの国旗と英国のユニオンジャックが翻っていた。
 帰りに反対側の通りを行くと,物々しいフェンスの建物がある。カメラがいたるところに設置してある。
 しかも中に装甲車がとまっている。後で調べるとウェリントン兵舎であった。

 さて,そのあとホテルに帰り,2階のひと部屋でキャサリンさんのお話を聞く。
 イギリスの教育事情についてのお話のあと,歓談。
 何年生をもっているか と聞かれて,「from thirteen to fifteen」すると,小さい学校かと聞かれて,そうだと言う。
 ついでに,名簿には数学の教師と書いてあるが,「I teach needle-work」つまり針仕事(家庭科)も教えていると答えたら,うけてくれえました。

−−−−−−−−−−− 飛行機の仕切り線 −−−−−−−−−−