10月13日(金)
宿泊地:ストックホルム
8:45出発。昨日より1時間も遅い。うれしいな。
天候は,朝は曇りであったが,昼近くには晴れて,今日もまた気持ちのいい一日である。
1年前の今頃はスウェーデンは雪が降っていたそうである。
しかし,今年は暖冬のようで,温かい。寒ければスウェーデンで素敵なセーターを買おうと思っていたのに,まったくその必要がなかった。
(左・レッダ・ボーネン事務所のある建物。ヨーロッパらしいつくりの建物だ。)
(右・入り口のドア)
9:00〜10:30レッダボーネン事務所訪問
(レッダ・ボーネンはスウェーデン語で,英語でいえばセーブ・チルドレン,つまり子どもを救う組織ということです。)
スウェーデンのオンブズマンについての説明を1994年1月印刷の説明から抜き書きすると以下のようになる。(中学生にはちょっと難しいけど)
市民が政府機関と接触する際に,その権利を保護することは,スウェーデンにおける法律のプロセスにおける基本である。この意味において,スウェーデンのオンブズマン制度は司法制度および社会行政制度内における抑圧的な措置や腐敗の防止を保証するためのものであると言える。
(中略)
児童オンブズマン(Barnombudsmannen,BO)とは
1993年7月から,スウェーデンの児童および18歳までの青少年は,独自のオンブズマン(BO)を持つようになった。児童オンブズマンの職は,社会全体における児童と青少年の利益を守るために創設されたものである。
BOの主な任務は,児童の権利条約の観点から,児童と青少年の権利と利益を監視し,スウェーデンがその義務を果たすよう努めることである。
BOのもう一つの重要な任務は,公に行なわれる討論に参加して,さまざまな場面において子どもの観点とは一体どのようなものかを国民に認識させることである。
社会のあらゆるレベルで児童と青少年に関する問題を扱っている児童組織や担当当局との協力は,BOの職務の基本となる要素である。
BOの職務は,児童及び青少年がそれぞれに成長していく環境条件,心理社会的問題,児童の安全,社会計画という4つの専門分野に分けられる。
BOは毎年,政府に報告書を提出するが,この中ではスウェーデンが国連の児童の権利条約を充分に履行していないと思われる分野を特に取り上げ,状況を改善するための措置が提案される。
いくつかの部分を抜き書きすると以上のようになる。
要するに子どもの人権を守るための組織であり,
・情報を流す
・コントロールをする
・子どもがこの組織を知る手助けをする
という3つのことが大きな仕事である。
左より,新聞記事の中の子ども問題の切り抜きが壁に貼ってある。
それをながめる団員。
子ども問題に関する資料の部屋。
ここもまたインターネットで世界の情報を収集していた。
壁には世界各国の子どもたちの絵が飾ってある。その中に,日本の子どもの絵もあった。
説明を聞く団員たち。